2005年03月18日

燃料電池で動くバイクを高校生が作ったらしい

 今日は燃料電池の話。もう1週間ほど前の記事だけどスクラップしてあったのでそれを紹介します。

(Mar/03/2005 JanJanより引用開始(適宜省略部分あり))
【夢よ大きく 日本初の燃料電池バイクが誕生】
 未来への熱い想いが、環境に優しい形となって実を結んだ。東京都立墨田工業高校で、日本初の「直接水素型」燃料電池バイクが完成し、公道を走ることのできる車両ナンバーを取得した。
 このバイクは、自転車を改造し、後ろの荷台部分に積んだ水素の燃料電池で発電することによって最高時速20キロ台での走行を可能にした。また、充電装置を搭載しているので電動自転車にもなるほか、電池や発電機能を止め、ペダルを漕げば普通の自転車にもなるという「トリプル・ハイブリッド型原動機付き自転車」として、エネルギーの使い分けが可能だ。
 製作したのは同校自動車科の9人の生徒たち。授業で燃料電池の仕組みを学び、先生の呼びかけに応じる形で製作が始まった。呼びかけたのは、同校教諭である佐藤昌史先生。佐藤先生は元々、燃料電池の達人。教諭になる前は旧国鉄の運転士を経験し、後に国立東京工業高等専門学校などいくつかの学校で勤務したのち、東京都総合技術教育センターに転職し、教材作りを担当した。
 佐藤先生の今まで蓄積されたノウハウをフルに活用し、生徒たちのアイディアも加わって製作は順調に進んだが、唯一の難関は資金調達だった。同校同窓会より45万の支援をもらったが、燃料電池の材料として欠かせないプラチナが高価で、コストダウンをはかるために代替材料を探しに知恵を絞った。
 その結果、本来なら300万円ほどかかるところを約80万円で完成させた。
(引用終了)

 なんだ80万円かけて作って時速20キロじゃん,なんていう冷淡な言葉を投げ掛けるのはやめましょう。何がすごいって工業高校の先生と生徒が工夫して作り上げたということです。企業のように高価な設備を用意しなくとも(80万円かかってるから高校生にとっては高価ですが)創意工夫で様々な壁を乗り越えていけるというのは,やはりモノづくり大国ニッポンの職人遺伝子が死んでいないことを物語っている・・・なんて書くと言い過ぎでしょうか?

 僕はこのブログで燃料電池関連のニューズをちょくちょく紹介していますが(カテゴリは今回新設しましたので過去記事までは検索できませんしリンクを張る元気がありません。すみません)その目的は,燃料電池は今の状況に比べて環境にやさしいという点よりも,石油をめぐるアメリカの中東戦略に振り回されやすい無資源大国の日本が,その抜きんでた科学技術によって急所への影響力を弱めることの可能性に期待しているからです。現代のローマ帝国であるアメリカが今後没落していくのは明らかだとしても,今のままでは日本も引きずられていく可能性の方が大きいわけですが,その大きな大きな原因の一つがまさにエネルギー問題です。石油に頼らなければ我々は電気も得られませんし(原発なら大丈夫という突っ込みには,原発を動かすのに石油がいるんですよと返しておきます),安価なプラスチックすら製造できない。そういう意味では石油がなくても怖くないなんてことはありえない話ですが,今のようにロックフェラー系の石油メジャーが全てを押さえていて各国が思い通りのエネルギー政策がとれないというリスクを将来的には低減していかなくてはならないと僕は思うのです。この燃料電池の技術は日本人にしか開発できないのではないかと根拠もなく僕は思っていまして,国策としてこういう研究に税金を注ぎ込んでも全くかまわないとも思っています。

 最近は水素ビジネスの話もよく聞くようになってきました。水素の活用範囲は燃料電池だけではないにしても要するに新しいエネルギーを作り出す原料としての水素に注目が集まっているのです。天然ガスから水素を取り出すという話が一般的ですが,高校レベルの化学でやったような有機化合物からとり出す方法なんかも検討されているのかもしれません(全くの憶測)。先日爆発があってわかったように東京の地下には大量の天然ガスが埋まっているようですし,中国と占有関係でもめている日本海近郊の天然ガス田も見落とせません。ま,東京の天然ガスはどうやって採掘すんねんという話にはなるでしょうけど,中国には負けたくありませんね。個人的な感情としてですが。

 以前は燃料電池の車を開発中であるホンダのHPを紹介しましたが,日本の技術はとてつもないレベルを誇っていると言えます。上場企業の社長クラスもようやく理系出身の人たちが顔をそろえるようになってきました。こういう状況を維持できれば,100年に1度の発明とさえ言われた青色LED発明者の中村教授の例のように,企業と司法から不当な仕打ちを受けて,みすみすその技術をアメリカに流出させてしまうようなことはなくなるでしょう。もう一度言います。日本には工業資源がないのですから,技術でカバーできるところはカバーしないといけないのです。そのための布石をどんどん今から打っていかないといけない。それを邪魔している企業は国益を損なっているものだとしてパージされてもいいとさえ思います。没落するヤクザな国にみすみすお宝を盗られて平気でいてはいけない。

 燃料電池の話は理系出身の僕の心をくすぐります。また面白いニューズがあれば取り上げたいと思います。  

Posted by p-5796189 at 23:14Comments(0)TrackBack(0)