今日は実家に帰るとやたらと新潟地震のニュースばかりなので驚きました。阪神大震災を髣髴とさせる規模の地震のようです。「天災は忘れたころにやってくる」とはよく言ったもので、週刊誌とか新聞でやたらと東海大地震の予測記事が踊っていたのに、実際に起こったのは甲信越から東北地方というものでした。
本当に今年はいろいろあります。台風に地震ですか。今回の地震で僕が一番心配しているのはとりもなおさず原発です。当然、地震被災地の原発は余震に備えて停止するでしょうが、放射能漏れなんてことが起こればものすごく大変な被害です。チェルノブイリ級とも言えるかもしれません。こないだの高浜原発事件とは違って天災ですから誰を責めようにも責められない問題でもあります。このことは、今日書こうと思っていた『日本のゆくえアジアのゆくえ』広瀬隆にはっきり書いてあるとおり、原発なんていう超非効率な発電に頼るのではなく、環境にやさしく無駄の少ない燃料電池の開発を急がせる方がよっぽど大事なことだということの布石になればよいのですが、放射能漏れが発生すればそんな悠長なことは言ってられないかもしれません(ちなみに広瀬隆は十数年前から原発は利権があるという理由だけで推進されていて非常に熱効率が悪くてリスクが高すぎる技術だと唱えつづけています)。原発もできてしまっているものは仕方がないし、何よりも半減期間が数千年という放射能物質をプールにかくまっておかなければならない以上は、うるさく原発反対と叫びつづけるのも無意味なことです。しかしまあ地震大国にこんなにたくさん原発作らなくてもいいのにと今更ながらあきれてしまいますね。
僕は来週ちょっと時間をつくって現地にボランティアに行こうかなと思います。阪神大震災の時にいろいろ助けてもらったお返しという意味でもありますが、このままブラウン管を通して茶の間で他人事のようには見ていられません。とはいっても一人で現地をうろうろしていても仕方がないので、どこかボランティア団の仲間に入れてもらおうかと思っています。