2005年11月24日

西村議員のスキャンダルを潰せない民主党の弱さ

 情報の少ない今書くべきことではないかもしれませんが,西村議員立件について一言書いておこう。

(Nov/24/05 YOMIURI ONLINEより引用開始)
【西村真悟議員,弁護士法違反認める方針…大阪地検立件へ】
 西村真悟・民主党衆院議員(57)の法律事務所元職員らによる弁護士法違反事件で,西村議員が,今後予想される大阪地検特捜部の事情聴取に対し,同法への抵触を認める方針を決めたことが24日,関係者の話でわかった。西村議員は同日朝,読売新聞の取材に対し,元職員の鈴木浩治容疑者(52)(逮捕)らによる非弁活動について,「弁護士として考えると,今回の疑惑を捜査機関が疑問を持つのは当然であり,反省している」と述べ,同法違反を認識していることを初めて示唆した。特捜部も,西村議員と政策秘書について同法違反容疑で立件する方針を固めた模様だ。
 西村議員は,これまで「監督がずさんだったと反省しているが,必要に応じて指示していた。指示を超える部分で鈴木容疑者が非弁活動をしていたことは全く知らなかった」などと関与を強く否定していた。
 しかし,西村議員はこの日,「私の名前をかたった事件であり,捜査機関が疑問をもつことを私は否定できない。全ぼうを知るに及び,弁護士として考えてみると今回の疑惑は当然で,痛切な反省の念を持って過ごしている」と話した。(略)
 弁護士法は,弁護士でない者が法律事務の取り扱いなどを行う非弁活動を禁止。さらに,これらの者と提携し,名義を利用させてはならないとしており,いずれも2年以下の懲役,または300万円以下の罰金を科している。(略)
(引用終了)

 このニューズに接して僕が考えたことは二つ。
 一つ目は情報ソースがどこなのかということ。もう一つは彼が自民党議員だったらこのニューズは表に出ていただろうかということ。

 一つ目についてこれから書くことは完全に僕の憶測ですが,左寄りあるいは朝鮮・中国にどっぷり取り込まれている人たちによるものでしょう。民主党内での主導権争いで仲間内からという線も考えられないことはないでしょうけど,民主党に今そんなことやっている余裕はないはずなのでまずあり得ない。だとしたら,やたらとテレビや雑誌などでタカ派的な主張を繰り返す西村議員を疎ましく思っている連中による仕業だろうと考えて差し支えない。ちょっとオイタがすぎましたな。
 とはいえ容疑の内容を冷静に見ていくと,これってけっこう悪質だなあという印象ももちます。元職員に名義貸しして毎年1,000万円近くの弁護士報酬を献金(?)として受け取っていたわけで,本人は当然そういう指示をしたことは否定するだろうけど,そう見られても仕方がない。弁護士印まで使わせていたんだったら,知らなかったではすむはずもありません。この事件は彼の議員生命にとって致命傷にはならずとも,表舞台での活躍はしばらく控えなければいけなくなるぐらいのインパクトはあると思います。

 二つ目。選挙に大敗してメディアへの影響力を格段に落としてしまった民主党が,彼をかばいきれず事件が表に出てきたという見方ができます。およそ代議士たるものクリーンな活動だけで票がとれるっていうのは教科書の話か,漫画か,そうでなくともかなりの名声を持っている人だけの話。きれい事だけで回るような甘い世界ではない。だからどんな議員でもすねに傷を持つスキャンダルは多かれ少なかれ持っているもんです(安倍官房長官にもありますよ。例えばこれ)。そのスキャンダルが表に出ないようにするのが党の仕事でもあるわけで,過去にもいろんな事件が闇に葬られてきたことはいろんな本を読めばわかります。今回,民主党は看板議員である彼のスキャンダルを潰せなかった。
 彼は自民党にいないのがおかしいぐらいのバリバリの保守派なわけですが,民主党なんかで出てしまったから小選挙区で勝てず,なんとか比例で通してもらっています。彼のこれまでを全く知らない人が彼の主張を聞いたら民主党の人間だとは思わないだろうし,これだけ中国・朝鮮の暴挙がクローズアップされている中で彼の発言が支持されないはずがないので,自民党で出てたら圧勝だったに違いありません。その勢いをかっていれば自民党ならばこの程度のスキャンダルは簡単にもみ潰せたでしょう。「亡国のイージ○」が大手メディアに圧力をかけて,きれいさっぱり押さえ込めたと思います。前原のようなアマちゃんじゃあそこまでのことは無理。
 
 この事件,どこまで広がるかな?ま,個人的にはどうでもいいことなんだけど。
 西村議員にはこの際,議員生命をかけて,郵政民営化のカラクリとかBSE問題,タミフル問題,皇室典範改悪の件だとかをいろんなメディアにぶちまけてほしいね。

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