2005年11月23日

BSE問題の報道を見ればいかに日本人の情報リテラシーがおそまつなのかがわかる

 ブッシュ・小泉会談のによって,事実上,アメリカ産牛肉の輸入解禁宣言が出されましたが,各メディアはあんまり騒ぎませんね。早ければ来月ですよ。もっと消費者への注意喚起をすべきだと思うのですが,なぜされないのでしょうか。吉野家などの賛成派も,今のままじゃあ国民の大半が不安を抱えたままという状態を改善できるとは思っていないでしょうに(→ 【4割強が「購入しない」 米国産牛肉でネット調査】(共同通信))。
 こりゃあ,なんかあるなあと思っていたら,やっぱりあったよ。

(Nov/22/05 YOMIURI ONLINEより引用開始)
【変異型ヤコブ病、米で2人目発症…英国で感染か】
 米疾病対策センター(CDC)は21日、テキサス州の男性(30)が、BSE(牛海綿状脳症=狂牛病)に感染した牛を食べてかかる「変異型クロイツフェルト・ヤコブ病」と診断されたことを明らかにした。米国で2人目。
 AP通信や地元紙によると、男性は今年初めまで4年間、同州ヒューストンに在住し、現在は英国に戻って治療を受けている。この病気に感染する危険性が高かった1980年代初めから90年代半ばまで英国に住んでいたことから、英国で感染したとみられる。
 米国在住中に発症したため、CDCは米国の患者に含めた。
(引用終了)

 もちろんアメリカ産牛肉が原因とは書いていませんが,イギリス産だったとしても今の時期にBSE=ヤコブ病という図式を定着させるのは得策ではないですからね。ましてやアメリカのBSE対策が杜撰そのものだという正確な指摘がテレビなどでされては,せっかく脅し外交で小泉を屈服させたブッシュ様もお怒りになるのでしょう。
 だとすればこういうニューズはしばらくひっそりと,インターネットのような,自分から進んで取りに行かないとわからない形でしか配信されないでしょう。寝ている間に届けてくれる新聞とか,スイッチつければ教えてくれるテレビでの報道効果には期待できませんね。

 それでも大手メディアは,こそこそとこのような報道をして,さも「ちゃんと報道していましたよ」っていう証拠を残しておくつもりなんだろう。茶の間に届けるつもりがなければ届くはずがないってことぐらいはわかっててやってるんでしょうけど。
 自分の頭でじっくり考えることのできないB層の人たちが決して読まない,Newsweek(日本版)とか文芸春秋とかの雑誌にはBSE問題についてあらゆる問題点が採り上げられているんだけど,人目に触れないもんだからいつまでたっても愚民は愚民のまま,知らされずに終わっているんだよね。ま,そういう人たちは足しげく吉野家に通ってもらってもどうってことはないけどね。その程度の情報リテラシーしかないんだから騙されても仕方がないわけで。

 大手メディア以外ではこんな報道もありましたよ。
 → 【米国産牛肉、やっぱり危ない?=ディアハンターも真っ青「鹿プリオン病」、霊長類に感染】(ニッポン消費者新聞)

 ま,多くの日本人ってのは情報はタダでもらえる,あるいは教えてもらえるもんだと思っている平和な人種。大陸のイカレタ国々の報道場面を見て笑っている自分たちも,同じような位置にいるってことにも気付いていない。マイナス100を見て自分たちのマイナス80に気付かないわけね。愚民戦略のイロハですね,見事にハマっている人が多いですね。

 情報についてはいろんなアンテナをはっておくべきでしょう。インターネットだけじゃ不十分ですから,僕はお金を出して情報を仕入れていますよ。週刊誌,月刊誌はもちろん専門の調査機関のレポートなども含めて,それなりにね。これは,無料でもブログなどの影響で多くの情報が得られるけど,質という面では不十分だからです(これは批判ではありませんよ。無料なんだから質まで望む方が悪い)。
 このサイトのサイドバーにいくつか有用な情報サイトのリンクを張ってあるので,また参考にしてみてください。

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