2005年10月28日

米軍再編問題:本当に日本の主張が通ったって喜んでいいものなのか?

 沖縄の基地問題について大手新聞は「日本の主張が通った!アメリカの要望を退けた!」なんていう論調で大騒ぎしてますが,なんのことはない,やっぱりウラがありました。

(Oct/26/05 東京新聞より引用開始)
【1000億超日本肩代わりへ 本来なら要望した米側負担】
 米軍再編の一環として米海軍厚木基地(神奈川)から米海兵隊岩国基地(山口)に移る米空母艦載機部隊の移設費用を、日本側が負担する見通しとなった。日本側の要望で基地移設する場合、費用は日本側持ちだが、厚木移設は米軍が強く希望した。米軍再編と重ねることで移設が日米の合意事項に格上げされ、米側は一千億円以上ともいわれる費用負担を免れる。
 厚木基地から移転するのは、横須賀基地を事実上の母港とする空母キティホークの艦載機約七十機のうち、FA18戦闘攻撃機など大半の航空機。移動する米兵と家族は三千−四千人に上る。
 厚木基地には司令部庁舎、家族住宅、格納庫など三百七十四棟もの建物があり、これらの大半が岩国基地に新築されることになる。家族住宅は山口県住宅供給公社が基地外に造成中の宅地を購入する方針で、施設整備にかかる費用の総額は一千億円を超すとみられている。
 費用負担は、日本側の要望で基地の返還・移転を求める「リロケーション」の場合、原状回復義務を定めた民法の規定により、全額日本側の負担となる。
 しかし、厚木基地は住宅密集地にあることを理由に、米側が移設を求めた初めてのケース。移設後も艦載ヘリコプターと基地司令部に配備されている連絡機は残るため、基地の返還が実現するわけでもない。
 防衛施設庁の担当者は「一般論」としながらも「用地が全面返還されないなら、日本側が移設費用を負担する根拠がない」という。別の担当者は「『思いやり予算』で米軍施設の建設費を負担するか否かは、日本側の自主的な判断で決めること。米側の事情による移設なら『米国の予算でどうぞ』となる」と説明する。
 だが、厚木移設が米軍再編協議に持ち込まれたことで一方的な米側の要望が日米合意事項に格上げされ、移設費用も日本側負担で決着する方向となった。「米軍再編の成否はカネ次第」と話す関係者もいて、厚木移設にも膨大な国費が注がれることになる。
(引用終了)

 よく知られた話題ならエッセンスだけ抜き出して引用するのですが,ニューズを読み解くのに専門知識がいる場合は全文引用になってしまいます。
 さて,記事にあるとおり米側の要望が日米合意事項に格上げされたことで日本側が1000億円もの負担をしなければならないようです。なんじゃそりゃ。小さい政府とか言う割にはどんどん国費負担が増えてるぞ。ヤクザには金渡して仲よくなろうという屈米精神もここに極まれりってことですね。海上案が浅瀬案に変わっただけで鬼の首を取ったかのようにはしゃぎまわるポチ保守論壇のレベルも底が知れました。
 たまたまこの話題は東京新聞の記事を見つけたのですが,他の新聞はどう扱っているんでしょうか。続報なんかも気になるところです。

 米軍再編関連ニューズをもう一つ。
 
(Oct/28/05 MSN-Mainichi INTERACTIVEより引用開始)
【米原子力空母:「安全性は確保」町村外相が受け入れ認める】
 政府は28日午前、在日米大使館を通じ、米側に原子力空母の横須賀配備受け入れを伝えた。町村信孝外相は記者会見で、27日にシーファー駐日米大使と会い、通報を受けたことを明らかにしたうえで「米政府は空母交代後も米原子力軍艦のこれまでの安全性に関する保証を引き続き厳格に堅持すると述べている」と語り、安全性は確保されるとの認識を示した。一方、外務省は28日午前、神奈川県と横須賀市に米政府が原子力空母配備を発表することを連絡。町村外相は「地元のご理解を得るべく最大限の努力をしていこうと考えている」と述べた。
(引用終了) 

 用心棒を傭うにはカネがかかるのはわかりますけどね。自衛隊に配備させればいいじゃんかと思ってしまう今日このごろ。

 最後は「やっぱりそういうことなのね」という情けないニューズ。

(Oct/25/05 YOMIURI ONLINEより引用開始)
【米軍再編と牛肉輸入再開問題、首脳会談までに決着意向】
 小泉首相は25日夜、日本経団連の奥田碩会長らと都内のホテルで会食し、在日米軍再編問題と米国産牛肉の輸入再開問題について、「ブッシュ大統領が来るときには、首脳同士で握手できるようにしなければいけない」と述べ、来月16日の日米首脳会談までに決着させる考えを示した。
(引用終了)

 はいはい。一生ヤクザにカネ渡して虎の威を借ってろって。中国に擦り寄る北朝鮮を全く批判できないじゃないの。まあ確かに小泉首相はどんどん将軍様になってきているんだけど。

(Oct/28/05 MSN-Mainichi INTERACTIVEより引用開始)
【諮問会議:小泉首相、3閣僚批判 人事に影響も】
 小泉純一郎首相は27日夜、政府系金融機関改革が議題だった同日の経済財政諮問会議で、「政策金融の必要論」を展開した谷垣禎一財務相、中川昭一経済産業相を「いかに改革に抵抗しているか分かった」と批判したことについて、記者団に「これから改革の意欲が問われるところでしょう」と述べ、両氏の改革への取り組みが来月の内閣改造に影響することを示唆した。
 首相はこれとは別に、中山成彬文部科学相から義務教育費国庫負担金制度の維持を求められた後、記者団に「既存の制度を変えるのに抵抗が強いことを表している。地方の意見に反対のニュアンスが強い。知恵を出して下さいと(中山氏に)言ってある」と述べた。内閣改造を前に3閣僚には手厳しい警告となった
(引用終了)

 小泉信者にはこのうさん臭さはわからんだろうね。マンセー,マンセー,反対する奴らはみんな潰せ!ってね。

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