2005年06月11日

アメリカでBSE発生!・・・の疑い 輸入早期再開していたら今ごろは日本でもパニックやったぞ

 今日は何といってもこのニューズでしょう。アメリカでBSE発生(の疑い)です。

(Jun/11/05 毎日新聞より引用開始)
【米BSE:確認法の不十分さ露呈 他にいないのかとの声も】
 米国で牛海綿状脳症(BSE)の疑いが濃い牛が見つかった。従来とは別の確認検査を実施した結果で、これまでの確認法の不十分さが露呈した。英国で最終確認中だが、日本の専門家からは「見逃されたBSE牛が他にいないか確認が必要だ」との声が出ている。
 日本は、BSEの全頭検査(1次検査)で「陽性」とされた牛が出ると、3種類の確認検査をする。「免疫組織化学検査」「ウエスタンブロット法」「病理組織検査」だ。しかし、米国は免疫組織化学検査だけでの確認を原則としてきた。
 米農務省によると、昨年6月以降、BSEの広がりを調べるため、37万5000頭余の牛に日本と同じ1次検査をした。陽性だった3頭に免疫組織化学検査をしたが、いずれも陰性で、BSEではないと判定した。
 しかし今月、同省内の監察機関が3頭をウエスタンブロット法でも検査するよう勧告した。その結果、1頭が陽性となった。この牛は昨年11月の1次検査で強い陽性反応が出ていた。
 食品安全委員会プリオン専門調査会の山内一也委員は「私も出席した昨年の日米作業部会で、日本側は、免疫組織化学検査だけでは不十分だと主張した。だが米側は受け入れなかった」と話している。山内委員によると、欧州では免疫組織化学とウエスタンブロットの両方を確認検査に使うという。
(引用終了)

 ほれみたことか・・・と言ってやりたいけど我慢しましょう。ひょっとしたら陰性かもしれないし。でも一度は陽性反応が出たということは要注意です。
 さてRSSリーダーでひっかかってきたニューズの早さでは僕の設定では東京新聞が一番でした。ただしBSE問題は毎日新聞の論調が秀逸(他紙は全く読むに値しない)ですから,今日も毎日新聞の記事を引用しました。これはBSE問題を非常に詳しくワッチされているSpeak Easyさんのブログと同じ見解です。このサイトは素晴らしい。僕の貧弱な情報とは比べ物にならないぐらい充実しています。是非お立ち寄りください。

 アメリカ農務省は今後どうやって責めてくるでしょうか。明日紹介する(予定の)本には,アメリカの牛肉問題は日本にとっての米問題と同じだと考えれば理解しやすいということが書いてあります。つまりは族議員によるロビー活動がアメリカのあちこちで行われていて,日本の米が農薬づけになっているのと同様に,アメリカの牛肉はろくすっぽ検査もされないまま政治力で野ざらしになっているということでしょう。真実を暴こうとすると殺されたり狙われたりして問題の根が深いという点も似ているようです。

 だいたい年間でたったの0.5%しか検査されていないアメリカの牛で今回BSEが見つかっているわけですから,実際はものすごい数の感染が疑われるのではないでしょうか。日本は全頭検査をしているのでこの前からもちょくちょくBSE牛が発見されていますから,不安ではあるものの口に入る牛肉は検査済みなわけですからいくぶんかは安心が生まれるというものです。これに対してアメリカは99.5%の牛肉が未検査ですが,僕なら怖くて食べれません。アメリカ人でもセレブな人たちは牛肉なんて危ないから食べないのが普通です(エリック・シュローサー『ファーストフードと狂牛病』草思社)。結局は社会的経済的な弱者だけが割を食う話ですよ,これは。

 産経新聞とか読売新聞みたいにアメリカのご機嫌取りばっかりしている新聞社の言うことを聞いていたら,こういう危ない肉を簡単に日本輸入を許してしまいかねません。そうなってしまえば安月給で働かされて住宅ローンと教育ローンの双子の赤字に苦しんで昼ご飯は吉野家でBSEに感染して・・・。こんなみじめな生活を日本人の一般的なサラリーマンに強いることは「国益」的にはありえない選択のはずなんですがね。しょせんは保守派の言う「国益」なんて一部の偉いさんが助かれば良いっていうだけのものなのでしょう。貧乏人は牛肉を食えってか。未来ある若者達を「国のために死んでこい」と知覧から特攻させて殺したあげくに戦後は恥知らずにも大臣や総理大臣にまでなったA級戦犯が眠る靖国を一生拝んでいればいいさ。

 最後に一言。産経新聞なんかは社説で「科学的に安全なんだから早く輸入再開せよ」みたいなことを数週間前に書いていましたから,明日の社説はきっちり謝罪文を載せておくように。

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