2005年06月08日

iTunesMusicStore日本上陸への布石か

 先日から話題になっていた,AppleのIntelへのチップ移行についてですが,僕も書き出すとしつこい話になりそうなので,あえてこれ以上話題にしないでおきます。Microsoftは嫌いですがInterlは別にそうでもない・・・僕の印象はこんな感じなので,まあいたしかたなしかなと。

 今日はIT関連のニューズを。まずはじめに,全く反省を見せない日本テレコムの記事。 

(Jun/08/05 日経コミュニケーションより引用開始)
【総務省が日本テレコムに行政指導,承諾なしの申込書作成をとがめる】
 総務省は6月8日,日本テレコムに行政指導を実施した。直収電話サービス「おとくライン」に対する販売代理店の営業活動が悪質と判断し,是正を求めた。
 総務省はこれまで,おとくラインの代理店の勧誘についての苦情が目立つとして,日本テレコムに事実関係の説明を求めていた。日本テレコムが総務省に挙げた報告によると,販売二次代理店3社の営業担当者が2004年9月〜2005年1月にかけて,顧客の承諾を得ないまま,おとくラインの申込書を作成していたという。
 総務省はこれを極めて悪質と判断。日本テレコムに再発の防止と適正な営業活動を求め,文書で指導した。総務省は引き続き営業活動が適正かどうか,指導・監督する方針である。
(引用終了)

 エントリを探す時間がないので申し訳ないのですが,以前もこのブログで同じような違反ニューズを紹介しました。まったく進歩なし。この会社,今はソフトバンクの子会社だっていうことは皆知ってますよね?彼らが買収してからこんな醜態ばっかり。一流企業は一度やった過ちを二度としないように厳しく内部で指導するものですが,やっぱり二流に落ちちゃいましたか。

 アホな連中は放っておいて,次は称賛ニューズを。

(Jun/08/05 Hotwiredより引用開始)
【『WinMX』に次ぎ、『iTunes』が2位】
 米NPDグループ社が7日(米国時間)に発表したデジタル音楽の入手方法の調査結果で、P2Pの『WinMX』がトップとなり、米アップルコンピュータ社の『iTunes(アイチューンズ)ミュージックストア』が、他の多くの無料サービスを抑えて2位に食い込んだ。
 ネット接続するウィンドウズパソコンの利用者4万人を対象にした調査で、今年3月の1ヵ月間のデジタル音楽の入手状況を聞き、有料サービスと無料P2Pの利用を集計。ここから米国全体の利用世帯数を推計した。
 その結果、210万世帯となったWinMXが1位。iTunesミュージックストアはP2Pの『ライムワイア』とともに、170万世帯で2位。4位の『カザー』や8位の『モーフィアス』などをしのぐ人気だった。有料サービスでは、ナップスターが7位、リアルプレーヤー・ストアが9位。
 NPD社は、「音楽業界は、有料ダウンロードストアがP2Pと競争できるのかという疑問があったが、iTunesと他の2つの有料サービスは、違法ファイル交換に代わる魅力的で経済的な選択肢になったようだ」と分析している。
 ネット利用世帯の全体では、3月中に有料音楽ダウンロードストアを利用したのは4%。有料サービスの利用者の多くは30歳以上だったのに対し、より若い層ではP2Pでファイル交換をする傾向が強かった。
(引用終了)

 これをどう評価するかは人によりますが,僕は合法的な低額ダウンロードシステムがいよいよ認知されてきたのではないかと前向きに評価します。それにしても違法P2Pによる音楽流通の状況はえげつない。iTunes以外はほとんどがP2P。匿名性については僕は詳しくないのですが,やっぱり無料ダウンロードっていうのは強力な引力があるのでしょう。しかし,WinMXには及ばないとは言え低価格での音楽ダウンロードの代表格であるiTunesが検討しました。かなり簡単に結論を書けば,安ければ合法ダウンロードも魅力があると消費者が考えた結果だということでしょう。裏返せば日本のような著作権ガチガチの(それはそれで大事なことですが)消費者を巻き込めていないレコード会社の対応っていうのはお粗末だということの証明とも言えるかもしれません。ようやく8月からiTunesMusicStoreも日本上陸(先日の日経新聞。でもAppleは取材を受けていないと回答していましたが)ということで,これからガラッと変わっていくのかもしれませんが。なんにせよAppleにはこれからも時代を引っ張っていってもらいたいものです。

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