2005年05月11日

PHSをもっと普及させたいね!

 今日は携帯の話。とはいっても僕が主に利用しているのはPHSなので,PHSの話題が中心。ちょっと前から報道されていたものですが,ウィルコム(旧DDIポケット,H")の通話料定額制が大ウケで加入者続出中というものです。

(May/11/05 NIKKEI NETより引用開始)
【4月の携帯・PHS純増数、定額効果でウィルコムが急増】
 電気通信事業者協会は11日、4月の携帯電話・PHS(簡易型携帯電話)契約統計をまとめた。新規契約数から解約数を差し引いた純増数は、PHS最大手のウィルコム(旧DDIポケット)が、音声定額制導入の効果で6万600件と大幅に伸ばした。携帯電話の純増数はNTTドコモが25万700件で、KDDI(au)を抑えて5カ月連続で首位になった。
 PHSでは各社軒並み契約者が減少する中、ウィルコムは1998年4月以来7年ぶりに6万件超の純増を達成した。同社の加入者総数は約310万件で、1カ月だけでユーザーを2%増やしたことになる。
 ウィルコムは5月から、同社のPHS同士なら月額2900円でかけ放題の音声定額制を開始。予約キャンペーンの効果で3月から新規加入が増えている。ドコモがPHS撤退を決めたこともあり、ドコモから乗り換えるユーザーも多いもよう。一部店頭ではPHS端末が品薄状態で、メーカーに増産要請をしているという。(後略)
(引用終了)

 世間は第3世代ケータイの時代に突入しているわけですが,以前ここでも書いたとおりウチには電波が届かない(涙)。それでも持ち続けているのは,前の会社の知人や鹿児島・山形の知人にPHSのことを伝えていないからでして,一度知らせるタイミングを逸するとどうでもいいですね状態になっています。家族割引ですからそんなに高い基本料金ではないというのもありますし,いろいろ通信関係で試してみたいこととかがあってちょくちょくテストしていますので,なかなか手放せなかったりして。ま,そんなことはどうでもいい。

(May/11/05 IT Proニュースより引用開始)
【CSCがウィルコムのPHSを利用した組み込み機器向け通信サービス】
 通信系ベンチャー企業のCSCは5月10日,組み込み機器向け通信サービス「MyAccessサービス」を開始した。玩具やセンサー,監視カメラなどにPHS通信モジュールを組み込むことで,各種機器に通信機能を持たせることができる。1日の利用量が数バイト〜100kバイト程度の低トラフィック用途が対象。機器との通信に使う無線データ通信網は,ウィルコムのPHSパケット通信網を借り受ける。(略)
 発表会場では,パートナ各社が検討中の製品やサービスをパネル展示で説明した。例えばタカラは,赤ちゃんをあやす玩具のメリーにカメラとCSCエンジンを搭載した製品見本を出品。赤ちゃんの写真を携帯電話に送ったり,赤ちゃんが泣き出したら携帯電話にメールを送信するなどの利用を検討しているという。松下電器産業は,CSCエンジンを搭載した無線ICタグ・リーダーを利用したシステムを提案した。配線が要らないため従来よりも設置が簡単なうえ,リーダーとサーバーの通信にPHS網を使いバスなどの乗り物にもリーダーを設置できる点が特徴だ。
(引用終了)

 CSCと言えば我々が毎日使っている無料メーリングリストの運営会社です。そこがウィルコムと組んでPHSの特性をうまく活かしたニッチなサービスの展開を考えているようです。そもそもケータイが普及してからPHSというのは今やスーパーニッチと呼んでもいい分野かもしれませんが,それでもケータイがやっとこさ通信の定額制(しかもけっこう割高)を打ち出したのに対してずいぶん前から実現していましたし(先月の長期旅行にも十分威力を発揮しました),今回は通話料も定額制を実現しているわけです。ケータイは,例えばイギリスでは子供は法律上持ってはいけないとされるぐらいの危険な電磁波が出ているので長期間電話するのは体によくないのですが,PHSは大型病院の内部連絡で使われるぐらい電磁波の影響が小さい。まさに遠距離恋愛とか(僕のような・・・)長時間電話する人のためにはなくてはならないツールになりました。ケータイ各社のCM構成で消費者が本当の情報をつかめなくなってしまっているという点は割り引くとしても,もうちょっとPHSの利点が皆に知れ渡ったらいいのになあと思います。ま,少数派が好きな天の邪鬼な僕としては,あんまり増えてもらってもうれしくなかったりして・・・。

 PHSの話題はこれぐらいにして,今度は音楽配信の話。

(May/11/05 CNET Japanより引用開始)
【ヤフー、「聴き放題」の音楽配信サービスを発表--価格破壊でiTunesに挑戦】
 Yahooが米国時間11日に新しい音楽サービスを提供開始する予定だ。これにより同社は、オンライン音楽市場を独占するApple Computerからシェアを奪う構えだ。
 Yahooの音楽サービスは、NapsterやRealNetworksが提供するサービスと同じく、月額制のサブスクリプションサービスを中心に提供される。ユーザーは購入した楽曲を携帯音楽プレイヤーに保存することができる。競合各社は月額15ドル程度でサービスを提供するが、Yahooのサービスは、それより大幅に安い月額6.99ドルで提供される。
 同サービスでは、インスタントメッセージ(IM)をはじめとするYahooの人気アプリケーションとの連携が図られている。これは、コミュニティを作ったり、合法的にファイル共有を行ったりするための環境をユーザーに提供すれば、サービスがより魅力的なものになるとYahooでは考えているためだ。
 同サービスを見たレコード会社の幹部は、ユーザーがコミュニティを形成できる点を特に評価し、今後のオンライン音楽ビジネスの発展を予感させると述べる。Yahooのサービスは、デジタル音楽配信業者MusicNetの技術を一部ベースとして開発された。(略)
 Yahooがオンライン音楽市場に参入したことにより、同市場は今後、様変わりする可能性がある。MP3プレイヤーおよびデジタル音楽配信の両市場を独占するAppleは現在、両市場で70%程度のシェアを獲得している。(略)
 もっとも、Yahooが提供する音楽サービスの将来は、同社のマーケティング力に大きく左右されることになるだろう。ソニーやVirgin Digital、Microsoftなどの大手企業もiTunesに対抗するサービスを提供しているが、どのサービスも市場で大きな影響力をもつには至っていない。
 それとは対照的に、AppleのiTunes Music Storeは、サービスを提供し始めてからの2年間で、4億曲以上の楽曲を販売している。10日にAppleは、デンマーク、ノルウェイ、スウェーデン、スイスの4カ国でもiTunes Music Storeのサービスを提供開始した。iTunes Music Storeは現在、19カ国で展開されている。
(引用終了)

 日本では著作権保護の壁が厚すぎてAppleも音楽配信が思うようにできていないので,あまりピンとこない話でしょう。でも僕みたいなMac信者にとってはかなり興味をそそられるわけで,実際に太平洋の向こう側ではすでに70%ものシェアを独占しているAppleの手腕には驚かされます。それほどiPodの影響が大きくて,昨日も派生サービスのポッドキャスティングを紹介したわけですが,いよいよ巨人Yahooが挑戦権をたたきつけてきたようです。やっぱりライバルがいないと面白くない。Appleが今後どのように迎え撃つのか,注目ですね。

 さて今日はこれぐらいにしておきましょう。

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