2005年04月27日

茶番の郵政民営化なんてつまらん。日テレの外資規制の方が興味深い。

 昨日は我が寺の改装の件で両親と遅くまで話しあっていました。レイアウトとか考えると大掛かりな工事になりそうなので,けっこう詰めまでは時間がかかります。まだ話は始まったばかりなので,これからもちょくちょく話をしないといけないことになります。ま,新しく大きな物を造るというのは僕自身も初めての体験なので,いろいろ経験させてもらいたいと思っています。

 今日は,いろんなニューズについてコメントしていきます。

(Apr/26/05 Sankei Webより引用開始)
【日テレの外資比率19・99%】
 日本テレビ放送網は26日、総議決権に占める外資比率が3月31日時点で19.99%だったと発表した。
 放送会社は、電波法によって外資の議決権比率が20%未満に制限されているため、日本テレビは放送法に基づき、一部の外資については株主名簿への記載を拒否し制限内に抑えているという。
(引用終了)

 フジテレビとライブドアのよくわからない決着からしばらく経ちましたが,この記事を見る限りでは日テレの方が外資の影響力やばくない?詳しい内容はわからないけど,そもそも意図的に19.99に寸止めできるものなの?上場していて別の外資が買って20%超えてしまった時は株主名簿に記載しなければ大丈夫ってことなの?そんないい加減なものなの?いやあ,よくわかりませんねえ。ちょっといろいろ調べてみようと思います。Googleニュースで見る限り,産経新聞しかこのニューズをとりあげていないという点もちょっとひっかかります。もともとは僕も「阿修羅」掲示板で知ってリンクをたどっただけなのですが・・・。

 他にも放送業界で株の持ち合いをして敵対的買収に備えましょうなんていう記事も出ていましたが,僕は買収が怖いんだったら上場やめればいいだけのことだと思います。持ち合いを再開しますみたいなプレス発表した時点で全社の株価が下がっていくわけですから,この経営者達って本当に場の空気が読めないというか,とことん資本主義に対する理解がないなあと思わざるをえません。メディア業界は自分たちで情報統制を自主規制しているくせに(ベンジャミン・フルフォード氏の著作を読むといろんなタブーがわかります)肝心なことを書かずにこうやって小手先だけで逃げようとします。良識ある人間なら竹中氏を大臣にして宮内氏を規制緩和推進会議議長にしてアメリカ的な資本主義を導入してしまっている以上は日本のローカルルールで闘える余地があるとは考えないはずですが。もちろんそういう内実をしっかり暴露してしまって国民を奮い立たせるという方法はありますが,メディアはもちろんどの政治家もそんなことはアメリカの報復が怖くてできないでしょう。本来ははそれをやってこそのメディアだし,保守なんですけどね。みんなスキャンダルの暴露が怖くてアメリカの保守しかやっていない,そんな印象しか受けませんね。

 話がそれました。要するに最初から反対してがんばっておりゃあいいものを怖くて従ってしまったんだから,今更よいこちゃんぶってもハイエナには通じないよという話です。ま,僕は木魚叩きながら静観させていただきますがね。

 今日ついに郵政民営化法案が閣議決定されました。相変わらず年次改革要望書について国民が知らされないまま進められています。双子の赤字だろうが日本の財政難だろうがそうやってドルを支えるのが日本しかいない状況なのは僕も理解していますが,騙されたまま国民の資産を差し出すってのが本当に政治家のすることなのかね?だらしのないマスコミは未だに小泉首相の提灯モチで抵抗勢力イコール悪者という図式しか見せないのですが,そろそろ本当のことを書いたらどうなんだろう?

 官の無駄をなくすことが目的なんて言っていますが,小泉首相の改革なんて口だけで,看板が変わっただけで実態は何一つ変わっていない,つまり官は全く懲りていないわけです。こんなことはちょっと本を読めばどこにでも書いてあります(江田憲司氏の本はわかりやすかったです)。郵政民営化もどうせそうなります。それでも小泉首相は成功だとのたまうでしょう。なぜか。本当の目的はそこにはないというのと,パフォーマンスさえ良ければ名前が残るからでしょう。

 端的にそれを示す事例があります。

(Apr/27/05 ロイターより引用開始)
【民営化後もかなりの部分、国債を引き受けてもらうと思う=財務相】
 谷垣財務相は、郵政民営化法案を決定した臨時閣議後の記者会見で、民営化後も、安定した資産運用などを考えると、かなりの部分、国債を引き受けてもらうことになると思う、と述べた。
 同相は、2001年度の財投改革によって、郵貯・簡保と財投との関係が切れ、資金の流れは変化していかざるを得ないと指摘。ただ、一方では、「現在は、国債を大量に引き受けてもらっている現実がある。民営化しても、しばらくは、安定した資産の運用等を考えると、かなりの部分国債も引き受けていただけることになると思う」とした。(後略)
(引用終了)

 全然,民に任せる気ないじゃん。郵政公社のままでいいじゃんという疑問に全く答えられないわけですよ。なぜそんなに民営化を急ぐのか,ウラがないわけがない。国民が民営化に反対すれば(貯金が流出すれば)郵貯は国債を売ってでも現金を用意しないとイケナイわけです。国家の元本保証がない貯金なんてすぐ流出しますよ(元本保証をつけるんだったら民営化とは言わない。ただの民業圧迫)。ま,とはいえ民営化の本当の目的は簡保ですけどね。

 明日は午後から久しぶりの休暇です。ゆっくり本を読んで過ごします。

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