2005年02月27日

『日本壊死』

16cd6d0b.jpg『日本壊死』ビジネス社 お勧め度★★★★★
(紹介はじめ)
アメリカ帝国主義とロックフェラー支配の終焉が近づいている。副島の政治経済バランス理論および船井の波動理論いずれも2005年がその節目となることを示している。アメリカのドル石油体制の瓦解はいつどこから始まるのか?今のままなら一蓮托生の日本がとるべき道とは?苦労知らずの世襲議員・経営者には画期的なことができないのなら日本を一度ガラガラポンすべし。その焼け跡を潤すのは日本の世界に誇る「本物」技術である。
(紹介おわり)

 書店にふらっと立ち寄ったときに思わず買ってしまいました。何よりも目を惹いたのは副島隆彦と船井幸雄という僕にとっては異色のコンビが対談していることでした。二人とも共通して熱海に別荘を構えて、そこで対談したということらしいのですが、そのタイミングというのも何か考えさせられます。両人とも世間的にはちょっと眉唾な見方をされていることが多いとはいえ、この異色タッグがこの時期に極めて重要な内容を含んだ本書を世に送り出したことの意味は非常に大きいと思います(ちょっと大げさかな)。
 
 何が書かれているか。全部書くとネタバレですから、本書の特徴と副島氏の意見、船井氏の意見の3点を抜き出してみます。
 
 まず本書の特徴ですが、副島氏による日本の戦後政治や欧米の覇権争いの歴史の概観が非常にすっきりまとまっていることが上げられます。これまで数多くの副島本を読んでからまとめ直さないと得られない本当の世界の動きが、本書を読むだけで(あくまで概観ですが)わかりますので、はじめて副島氏の理論や業績を知りたいという方にもお勧めできる本になっています。この話には船井幸雄もタジタジですから、そういう内容の本だと思えば買って損はないです。船井幸雄の「神のシナリオ」「本物技術」論などもさらっと紹介されていますが、これは本書だけでは物足りないでしょう。詳しくは船井氏の別の著作を読まないとわからないので、それには期待しすぎない方がいいです。
 
 次に副島氏の発言で興味深いところを1つだけ紹介します。
 
(p.159より引用開始)
(日本が)属国だということを、国民みんなで早く認めるのが一番いい。上が認めさえすれば、国民が政治家や官僚たちを守るんですよ。国民を信じて国民に便りなさい。大きな真実を皆で了解すれば、国民と指導者が団結する。政治家やマスコミ言論人たちが本当のことを言わないから、国民は右往左往しているしかないのです。「日本とアメリカは対等な同盟国だ。世界に冠たる日米同盟だ」などと誰も信じないバカなことをまだ言っている。
(引用終了)
 
 あらためて紹介するまでもなかったかもしれませんね(本書にはもっとすごいことが書いていますのでご心配なく)。「日本とアメリカは〜」のくだりについては読売新聞にこの傾向が強いですね。対等だったらなぜ「思いやり予算」が必要なのだ?とか、日本国内で米兵が少女にイタズラしたときになぜ日本の法律で裁けないのだ?とか(拉致した国のことは思いっきり責めるくせにね)、対等だったらマンハッタンの一等地あたりに日本の自衛隊基地がどうしてないのだ?とかツッコミどころ満載なんですがね。今まで周辺国にヘイコラヘイコラしてきたんだから、日本はアメリカの属国なんですって宣言しても一部の極右勢力を除けば皆納得すると思います。政治家とかは国内でエラソウにものを言えなくなるから認めたくないだけなんでしょうけど。そういうどうでもいいエゴが日本をさらに悪くしているっていうことに気がついていないんだろうか?
 
 もう一方の保守言論と言われている産経新聞も、ライブドア問題で腰の弱さを露呈しましたね。フジサンケイグループについては東京新聞の特報が詳しいので是非読んでみてください。やたらと規制緩和を叫んでいたくせに自分たちがやられたら政府に泣きついて規制強化してもらうっていうのは言論人として恥ずかしくないんでしょうか?外資規制は当然すべきですが、どうしてやられてからしか文句を言えないんですかね?資本主義を全く理解していないボンボンばっかりですから仕方がないですが。
 
 話がそれましたね。船井氏の発言も引用しておきましょう。
 
(p.204より引用開始)
順番でいくと、まず米ドルが下がって、米国債が暴落する。次は住宅ローンの抵当証券市場の崩落から、ニューヨークの株式市場に影響が及び、続いていよいよ東京株式市場が壊滅状態に陥るといったふうに、日本とアメリカの体制がどのように崩壊していくのか。副島理論のとりまとめですが、よくわかりますよ。およそ世の中のことは数学の公式でも何でも、単純でコンパクトにまとめられるものほど真理に近い、つまり正しい可能性がより高いのです。やたら複雑だったり、面倒な説明が必要なものは、普通は真理ではありません。
(引用終了)

 前半部分は副島理論を一枚の紙にまとめるとこういう帰結になりますという紹介ですから、この文章を読むだけで未来予測という意味で本書の読むべきところは読んだことになります。それよりも後半の部分を読めば、やっぱりこの人は理系だなと実感します。僕も理系の人間でしかも数学を専攻していましたから、自然界のしくみが実は美しい式で表現できるということを経験的に知っています(E=mc^2を発見したときのアインシュタインの発言も有名ですよね)。難しく考えるのはプロセスだけであって、思考の結論は非常に単純なものなのです。それが自然というものです。船井幸雄の理論は僕にとってこの部分で大きく共鳴します。他の宗教的な氏の理論は未だに眉唾な部分は多いのですが、これもこれからちょっとずつ研究していこうと思います。
 
 日本が今後どうなっていくのかを予測するというのは日本で生きていかないといけない僕にとっては大きな課題です。銀行員時代は語学を鍛えて海外逃亡っていうことも夢ではありませんでしたが、坊主になったからにはそういうわけにはいきません。今後もそういう視点で本を読んでいかないと下手したらスッカラカンになります。あんまり危機を煽るような怪しい情報は僕のリテラシーでバッサリ切ることができますが、自分で考えて自分で結論を出すことの練習はずっと続けていかないといけません。自身が出てきたら檀家さんも救えるようになるかもしれません。これはいまのところの僕の小さな目標です(大きくは宗教的に救うことが目標です)。  

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2005年02月26日

『情報の「目利き」になる!』

bdaf3fb2.jpg日垣隆『情報の「目利き」になる!』ちくま新書 お勧め度★★★★
(内容紹介はじめ)
 情報の目利きとはメディアリテラシーのことである。これは社会人共通の教育的テーマである。なぜなら現代は大量の情報に晒されているがゆえに、リテラシーに欠けた人間は容易に偏った情報に振り回されやすくなるからだ。そこで著者が実証したリテラシーを高めるための効果的な方法やその視点を例示する。特に読書の質を高めることは評価力と仮説力を高めることに通じるため、効果的な読書の方法について多角的に論じている。
(内容紹介おわり)

 前回まで読んだ本の自分なりの要約を載せていましたが、ネタバレになる畏れがあるので、今回からは内容紹介とします。どう違うって?要約はプロ野球ニュースみたいに要点だけを抜き出す文章であるのに対して、内容紹介は映画の予告編のようにこのブログを読んでくださっている方々にも読んでみたいと思わせる文章のことだと考えてください。美味しいところはオアズケっていうことです(そのわりにはあんまり文章がうまくない・・・)。
 
 それから斎藤孝氏の著作の影響も受けまして、文脈力というか要約力も鍛えないといけないと思いましたので、紹介文は200字以内に収めることにしました。これがけっこう大変・・・始めのうちはどうしても抽象的な紹介文になってしまうのでみっともないのですが、これも練習だと思って続けたいと思います(まだまだ僕の文脈力なんてたいしたことないってことです)。
 
 前置きはこれぐらいにしましょう。日垣隆氏の著作は以前ここでも紹介しましたが、ちょうど長野県議会の出張旅費の関係で信濃毎日新聞ともめていた時期ということもあり、著者自身の人間的な評価についてはいささかはっきりしない状態になっていました。僕はそれでも今でも日垣氏のものすごい読書力と観察力と直感力には敬服していますので、再度ここでも採り上げます。特に本書を読めば、僕のやっている読書なんてまだまだ赤子のようなもんだなあとカルチャーショックを受けてしまうぐらい、プロの読書というものが見えてきます。プロの物書きってこういう人たちのことを言うんだなあとあらためて敬服しちゃったわけです。
 
 内容については、よくきく(といってももう死語になりつつありますが)リテラシーというものを高めるために著者がこれまでやってきたことや考えたことなどをつづったものです。なぜリテラシーが大事かというと、それが仕事の現場でプレゼンや説得力の善し悪しに多いに関わってくるからですが、取り組み方次第で長い目で見るとかなりの能力の差が開いていくことがわかります。だからこそ今気付いたときからリテラシーを高めることを考えていかないといけない。人間に許される時間は有限ですからね。本書では読書やサイトを通じたアウトプットの効用が詳しく書かれていますが、なかなかこの域まで達するとなるとただ事ではないぐらいの経験が必要になるはずです。僕もこうやってほぼ毎日ブログを更新していますが、ちょっとした量の文章を書くのでさえそれなりの時間もかかるし、そもそもの知識量が少ないですから一つのことを調べ上げるのにものすごい時間がかかってしまいます。それをプロは時間をかけずにやっちゃうわけですから訓練の量が違い過ぎます。そういうプロに追いつくためにどういう視点で物を考えて、そういう営為でもって具現化していくかというところの具体例が本書には詰まっているわけです(著者自身も知の巨人達に挑むために信じられないような課題を自分に課して乗り越えてきたということも書いてあります)。
 
 著者はフリーのライターですからサラリーマンと違って収入は安定していないにもかかわらず、「2001年の飛行機代は320万6000円、JR運賃は224万8629円、書籍資料代は583万6068円でした」という、僕にとっては衝撃的な告白があります。フリーのジャーナリストで生計を立てて、さらに自分の好きな取材対象をどこまでも追い続けることができる人間って、単純に考えてすごいですよ。サラリーマン記者で(つまり上記の代金は全て経費で落とせる人達ってこと)偉そうに物を書く人とはやっぱり腹の据わり方が違うなあと。おっと。気がつけば日垣擁護論ばっかり展開していましたね。まあ今回はゆるしてください。素直にすごいなあと思ったので正直に書きました。
 
 もう一点ものすごく気になった部分を引用しておきます。
 
(p.198より引用開始)
毎日毎晩、幾つものテーマが立ち上がり、行く先々で資料も集まってくる。遊んでいても、必ず何かを思いつく。自宅の風呂屋トイレで思いつくことはないけれど、自分が動いているときには、もう勘弁してくださいというほど無数の「考え」が降ってきます。こういうことを言っていいのかどうか、しばしば完成された文章で降ってくるわけです。
(引用終了)

 一種の霊感でしょうね。自分の頭をギンギンに使いきった後に旅先で遭遇するインスピレーションとでも言うのでしょうか、これは到達したものにしかわからないものなのでしょう。仏教でいうと悟りそのものです。僕は修行僧ですから一日も早くこういう体験をしてみたい(これは本音)。でもなかなか修業が足りていないわけで、そういう意味でも本書を読んで僕はまだまだ未熟だなあと思いました。とにかくこれからもどんどん本を読んでリテラシーを高めないといかんなあと再認識した次第です。  
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2005年02月25日

日本には資本主義なんてないね

 今週はなかなかハードな一週間でした。中学生・小学生・高校生と3日連続で家庭教師をこなしまして、皆さんから若さを吸収して、なんとか乗り切った一週間でした(-,-;)
 
 今日は荒れまくっている為替についての記事を紹介します。なかなか笑えます。

(Feb/23/2005 ロイターより引用開始)
【外準の通貨構成変更し、ユーロ増やすこと考えていない=財務省】
財務省国際局の浅川雅嗣・為替市場課長は、韓国などアジア諸国の外貨準備の運用に市場の注目が集まる中で、日本として、「外貨準備の通貨構成を変えて、ユーロを増やすことは考えていない」と述べた。ロイター通信の取材に答えた。
市場では今週に入り、韓国の外準運用の変更に関する観測が高まっていた。韓国銀行(中央銀行)は23日、外貨準備の分散化方針について発表し、今回の方針は、1)ドルを売って他の通貨に乗り換えることを意味しない、2)外貨準備を短期的な市場要因で変更することはない??などとしている。
財務省の資料によると、韓国の外準は、昨年11月段階で1926億ドルで世界5位。1位の日本は8303億ドル、2位の中国(本土)は5795億ドル、3位は台湾、4位はユーロエリアだった。  外貨準備の運用について、谷垣財務相は2月1日のロイター通信とのインタビューで、「日本の外貨準備高は極めて大きなものになっている。外貨準備の中身をどうするかについては、影響が大きく、極めて慎重であることが要求されていると思う」と指摘。その上で、「外貨準備は為替介入の原資であり、流動性や安全性が基本にある。加えて、大きな赤字になってもいけない。いろいろ考えなければならないが、影響するところが大きいため、極めて慎重に(する)。象が勝手に向きを変えると、みんな困ってしまう」と慎重な姿勢を示している。
(引用終了)

 いつまでもどこまでもアメリカべったりなんですね。表向きはこう言っておきながら裏でユーロを買い集めるなんていいうウルトラCをしているんなら別ですが、武藤俊郎がそんなこと許すわけないでしょうねえ。アメリカの財政赤字をいつまでも日本とサウジだけで賄いきれるとはとうてい思えませんし、現実、アメリカはドル安を放置するような段階にまで来ていることから、ドル建ての資産を日本が買い支えてもどんどん価値が下落していくという地獄からはしばらくはい上がれないのではないでしょうか。
 
 それにしても日本という国はとても資本主義の国とは思えませんね。溝口財務官が昨年ドル介入した金額が35兆円と言われていますが、そんなとてつもない金額を一人の裁量で動かせるわけですから。国民の代表が国会が承認した予算とは別で、こんな権限を一官僚(実質官僚のトップですが)がもっているという異常に比べたら、時間外取引でニッポン放送の株を取得したライブドアの方がまだ理屈が通っていると思うのは僕だけでしょうか。
 
 そのライブドアを巡る攻防もいよいよ司法の場に持ち越されましたね。この国の今までのやり方を見れば、三権分立なんていう高尚なものは理解されない国ですから、どっちみち産業界か政界から圧力がかかってフジテレビ圧勝という判決が出るんでしょう。ことの本質がわかっていない政治家なんかは電波は公共のものだから買収なんてけしからんと言うけど、じゃあ鹿内一族がフジサンケイグループを支配していたときにも同じことが言えたのかい?不思議だとかおかしいとか思っていなかったんでしょう?相手が若造のライブドアだったから拒否しているだけでしょう。
 
 第三者割当の新株予約券発行にしても、いかにフジテレビの経営陣が資本主義を理解していないかがまる分かりじゃないですか。実践慣れしていない青二才弁護士の助言でも聞いたのですかね。あんなもんが認められたら、いくらでも既存株主の利益をたたきつぶして自分たち経営者の保身が図れるようになってしまう。自分たちは鹿内一族をクーデターで追い出したくせに、株の素人ばっかりだったから問題点がわからないまま放置してたんでしょう?このブログで何度も書いているように自己責任でしょう?イラクの人質に投げかけた君たちの非人間的な言葉をおうむ返ししてやるよ。よそから攻撃されると大慌てでみっともなさすぎ。
 
 それにしてもフジテレビは節操ないね。新株予約券発行のニュースが出たときに鬼のクビをとったかのように朝のワイドショーでわいわい喜んでたよ。まったくアナウンサーからしてろくでもない。もっともっと勉強せい。  
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2005年02月24日

女は怖い・・・なんて書くと僕も起訴されるかな

どうでもいい話から。

(Feb/24/2005 NIKKEI NETより引用開始)
【石原都知事発言、女性側の請求棄却・東京地裁】
 石原慎太郎・東京都知事が雑誌のインタビューなどで女性に対する差別的な発言をしたことで精神的苦痛を受けたとして、都内在住・在勤の20―80歳代の女性131人が石原知事に損害賠償などを求めた訴訟の判決が24日、東京地裁であり、河村吉晃裁判長は女性側の請求を棄却した。
 河村裁判長は「石原知事の見解は憲法や国際社会での取り組みの基本理念と相いれず、要職にある者の発言としては不用意だった」と指摘。しかし「発言は一般的、抽象的な女性についての個人的見解で、個々人に深刻な精神的苦痛を与える内容ではない」と判断した。
 判決などによると、石原知事は2001年、雑誌の取材に、学者の言葉を引用する形で「文明がもたらした最も悪しき有害なものはババア」「女性が生殖能力を失っても生きているのは無駄」などと発言。都の福祉会議などでも同様の趣旨の発言をした。
(引用終了)

 比較的中立かなという立場の新聞からの引用にしました。朝日や毎日は例によって採り上げるのが早いのですが、どうも「女性差別」と聞いただけで喜んで飛びかかってくるイメージがあるので外しました。一方で対局に位置する産経や読売は今現在ネットでは記事が出ていません(Google Newsによる)。
 
 判決自体は当然という結論ですが(なんで訴えた女性にだけ賠償せなあかんねん)ではどうして今日このニューズをここにアップしようと思ったかというと、海の向こうでは大変な騒ぎになっている「問題発言」があるからです。
 
むなぐるまBlogから引用開始)
(前略)ハーバード大学総長のローレンス・サマーズが、自然科学の分野で活躍する女性が少ない理由について持論を展開したところ、強烈な反論にさらされている。この発言自体は1か月以上前のある学会での発言なのだが、つい数日前に大学側が圧力に負けて発言全文を公開、波紋が広がっている。
 リベラル系のAtriosは、「実際の発言は報道されていたのよりもずっと、ずっとひどいな」とコメント。リベラル・フェミニスト系のブロガーでは激怒している人も。一方、Andrew Sullivanは、彼が辞任したら大学という理想、研究の自由に対する脅威になる、と危惧している。
(引用終了)
 
 さらに詳しく調べたい方はリンク先の「むなぐるま」Blogを参考にしてください。サマーズといえばロックフェラー総帥の直属配下でクリントン政権の第二次財務長官だった人物です。日本はこてんぱんにやられましたねえ。孫正義氏とも仲良しで、彼がサマーズに泣きついて日本の官僚どもを一喝しているなんていうことを副島隆彦は暴露していました。そんな雲の上の人でさえも、女には勝てない・・・。ちょっと学術的な話をしただけなのにねえ。場所が知の総本山ハーバードだったからというのも理由でしょうが、ところ変わってイェール大学からも抗議が巻き起こっているなんてニューズもどこかで見ました。石原都知事の話がなければ紹介するような記事でもなかったのですが、女性問題はいろいろとやっかいですね。
 
 次は憎っくきDellの記事。
 
(Feb/24/2005 CNET Japanより引用開始)
【快進撃を続けるデル、「闇の部分」が明るみに--米国で集団代表訴訟】
 カリフォルニア州のある法律事務所が、Dellが顧客を「組織的にだました」として、同社を相手取った集団代表訴訟を起こした。
 米国時間14日にサンフランシスコ郡高等裁判所に提出された訴状のなかで、原告側はこの訴えをカリフォルニア州の集団代表訴訟として認めることを求めるとともに、Dellの「おとり商法」、虚偽の広告、販売/広告活動における背信行為、および契約不履行を告発している。訴えを起こした法律事務所のLerach Coughlin Stoia Geller Rudman & Robbinsは、23日にこの事実を公表した。
(中略)
 訴状にはさらに、Dellと提携金融機関のCIT Bankが「簡単」および「優遇」とうたっているローンプランを予告なしに変更して、大幅に高い金利を適用したり、目に見えない費用を加算してくるとも記されている。
 Lerach Coughlin Stoiaは23日に、詳しく調べている苦情が数百件に及ぶことを明らかにした。
 同法律事務所の弁護士Reed Kathreinは、「われわれの元に、大量の苦情が寄せられている。ネット上にも(この件に関する)苦情がたくさん見られる。最大の争点は、広告に掲載したものとは別の商品を売りつける、おとり商法になるだろう」と語った。
(引用終了)
 
 日本でもしょっちゅうテレビで見かけるDellの宣伝は全くセンスがありませんね。そりゃあ安いんでしょうけど、パーツはB級品ばっかりだから安いですよ、当然。あの安さで売って唯一パソコン事業で黒字(ダントツトップ)の会社なんですから、パーツの原価も知れようというものです。僕の友人もしょっちゅうDellのパソコンがフリーズして困ると言っていましたが、安さにかまけて粗悪品ばっかり作るからですよ。愛がない。少しはAppleを見習いなさいと。あっ。ジョブスとデルは仲が超悪いんでした・・・。  
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2005年02月23日

燃料電池と原発の話

昨日の晩から今日にかけて燃料電池についてのニューズが次々と発表されたので紹介します。

(Feb/22/2005 NIKKEI NETより引用開始)
【NTT、携帯電話向け燃料電池を開発】
 NTTは22日、携帯電話用の小型燃料電池を開発したと発表した。水素を直接燃料に使う高出力タイプなのが特色。携帯機器向け燃料電池として主流のメタノールを燃料にする方式に比べ、同等性能なら約1センチ薄くできるという。2、3年後に実用化のメドをつける計画。
 今回試作したのは幅4.2センチ、長さ8センチ、厚さ1.3センチ、重量104グラム。一般的な携帯電話機の内蔵リチウム・イオン電池よりサイズは大きいが、通話時間は2時間程度から約9時間に伸ばせるという。
 燃料電池は水素と大気中の酸素を反応させて発電する装置。携帯機器向けは従来、メタノール燃料から水素を取り出して使う方式が多かったが、出力が低いのが弱点だった。NTTでは水素を詰めておいて使うタイプの方が有利とみており、携帯情報端末(PDA)、デジタルカメラ向けなども含め実用化を目指す。
(引用終了)
 
 いやあ。日本のもの凄い技術にはいつも驚かされますね。技術は世界で比類のないレベルなのに、どうしてこんなに不況が続いているんだろうねえ。政治と金融が未熟だからですね。今のままのレベルだったら、この燃料電池の技術も多額の報酬を出してくれる海外の企業に流れていってしまうんだろうなあ。
 
 
(Feb/23/2005 NIKKEI NETより引用開始)
【シャープ、燃料電池と太陽電池を組み合わせた実験開始】
 シャープは22日、太陽電池と燃料電池を組み合わせた電源システムを開発、3月末より実証実験を始めると発表した。大規模地震など災害時の非常用電源として安定した電力供給ができるように実証実験し、新たなエネルギー供給サービスとして早期の事業化を目指す。
 実証実験は三重県立四日市工業高校で実施する。校内に太陽電池と燃料電池、蓄電池を組み合わせた電源システムを設置。実験に用いる発電量は太陽電池と燃料電池を合わせて10キロワット。太陽電池システムはシャープ製、燃料電池や蓄電池は他社製を使用する。
(引用終了)
 
 燃料電池がいよいよ夢を描けるような段階まできたということでしょうか。まだまだ超えなければいけない技術の壁はあるのでしょうが、是非日本の底力を見せていただきたいものです。ちなみにシャープがこうやって大規模な投資を三重県でできるというのは、前知事の北川正恭氏の誘致政策が実っているということです。これで地元の雇用も確保されますし、やはり優秀な知事って辞めてからでも影響力を残していくものなんですね。政治家とはかくありたいものです。
 
 なぜ僕は燃料電池にこだわっているのかというと、徹底的に原発が許せないからです。あんな利権にまみれてどうしようもなくなったロートル技術に、世界でただ日本だけが太鼓を叩いて建設誘致をしています。水戸の事件やもんじゅの事件、美浜の事件などのみそぎはまだ終わっていないはずです。金のために誘致する企業も誘致される自治体も科学を過信しすぎです。自然界に普通に存在しないもの(プルトニウム)を人間などというちっぽけな存在が作り出して、それをコントロールできると思っているのがそもそもの間違いだと気付くべきです。その過信する科学の「か」の字も知らないくせにね。
 
 根拠なくこんなことを書いていると思われるのもシャクなので、根拠の一つを載せます。僕が原発利権に興味を持ったのは広瀬隆の著作を読んだ大学生時代でしたが、今はインターネットで原発で働く現場の人の声まで聞こえるようになりました。これは是非紹介しておかないといけません。
 「原発がどんなものか知ってほしい」
 
 このサイトを最後まで読んでください。こういう犠牲のもとで我々は生きているんだということを知らないまま毎日を過ごすというのは僕はやりきれません。一人でも多くの人にこの文章は読まれるべきだと思っています。ちなみに中学生の家庭教師では音読させています。簡単にスイッチを入れるエアコンが動く仕組みを知らせるところから始めないといけないと思ったからです。一応お断りをしておくと、これは事実を伝えるだけですからね。洗脳じゃないですよ。そこのところお間違いなく。  
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2005年02月22日

僕は大学生だった!忘れてた!

 両親がハワイに行っています。おかげさまで今週のお寺関係の仕事は僕が全てとりおこなっているわけですが、僕ははっきり言ってブラックブッダ(注:無免許坊主のこと。僕の造語)ですから当局に見つかればただごとではすみません(゚Д゚;)

 というのはウソですが、とにかく責任感が随分と違いますね。寺の看板に泥を塗るわけにもいかないので、いつも以上にお経が真剣になってものすごい大音量サービスまでしてしまいます。仏さんも喜んでおられることでしょう。と勝手な想像はここまでにしておきましょう。
 
 そろそろ仏教大学の通信レポートを提出しないといけない。そう、僕は実は今の身分は大学生なんです。仏教大学の三年生です。学生証にそう書いてあるので間違いない。その割には全く仏教書を読んでおらず、世俗の書物ばかりをあさっている毎日がトクトクと過ぎゆきました。そろそろレポート出さないとまずいと思って教科書を開くのですが、これがまた難解なこと!結局は忙しい合間に読んだとしても一日に20ページがやっとです。まあ、教科書ですからそんな一遍に読んでしまう性質の本ではありませんがね。それにしてもなかなか頭に入らないもんです。本当にお釈迦様がこんなこと説いていたのかなあなんていう不届きな疑問をもってしまうことが多いのですが(事実としてお釈迦様はお経に書かれているようなことはほとんど説いておられません)これでは家庭教師の中学生を叱れないなあと反省して気持ちを奮い立たせているところです。
 
 そうか。職業の欄には「学生」と書けるんだ。それから学生割引なんかも使えるかもしれない(未確認)。とはいっても電車とかにはほとんど乗らないんですけどね。パソコンソフトのアカデミーパックなんかは僕でも買えるのかなあ?MacOSX 10.4 Panther が出たときにお店の人に聞いてみよっと。
 
 なんとつまらないエントリになってしまったことか。今日は忙しくて読書時間ゼロでした。反省。早く寝ます。  
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2005年02月21日

『ホントは教えたくない資産運用のカラクリ』

b4ad825d.jpg安間伸『ホントは教えたくない資産運用のカラクリ』東洋経済新報社 お勧め度★★★★
(要約はじめ)
 日本人はリスクをとらない民族だと言われるが、結果的にリスクをとらなくなったのだと判断できる材料がある。投資利益に対する課税思想の歪みから株や債券などの投資はいつもハイリスクローリターンに終わっており、様々な経験を重ねた人々は投資に期待を抱けなくなったという事実だ。国の個人に関する投資税制の思想を一言で言うと「買ったら税金、負けたら救済なし」。個人投資家は儲かったら高い税金をとられるくせに、損しても他の所得(給与所得など)がある限りは損益通算ができないばかりか、その損失は次の年に繰り越すこともできない。これでは健全な投資家が育つはずがない。本書ではメジャーな投資商品それぞれの税制について簡単な解説を加え、おかしな税制になった背景やその回避策についてまでも述べられている。例えば外貨預金はあらゆる場面で税金がかかるのに、同じデット型の商品である外貨建てMMFや流動性のある外債(ただし期中売却に限る)は為替差益が非課税であったりという、本質的には説明できないような歪んだ制度を暴露し、外貨預金では儲からないということを理論的に説明したりしている。なお、著者によれば、減価償却を利用できる不動産投資が税制上では最も有利な投資であることから、日本人が不動産にこだわる理由もわかるとも言及している。あらかじめお断りしておくが、本書の目的は節税・脱税ではなっく、国にとって税収が増え、個人も法人も気持ちよく(不公平感なしに)納税できるような課税制度にしないと、日本にとってはマイナスなことばかりしか起こらないという警告である。2003年の投資税制改正で若干の見直しは図られたとはいえ、ほんの少しの前進しか見られなかった。著者は、所得は全て同じ入れ物で考えて個人も法人も一律10%の税率というように課税体系をできるだけ簡素にすることを提案し、日本の沈没を避けるべしと説く。
(要約おわり)

 僕自身、寺の資産管理を任されなければ考えることはあまりなかったであろう投資の話がこのブログでも目立つようになってきましたが、なるほど調べれば調べるほど日本の制度の歪みが目に付きます。本書はネットで投資の情報を探っていると必ずといっていいほどヒットする良書のようで、早速とりよせて僕も読んでみたのですが、難しい投資税制が非常に簡潔にまとめられていて読んで絶対に損はしない本だと思いました。日本は投資教育を受ける機会がまったくないので、どうしても証券会社の飛び込み営業マンの口先に騙されるとか、怪しい先物業者からのもうけ話の電話に飛びつくとか、絶対にしてはいけない一線を簡単に超えてしまうという情けない一面があります。だからこそこういう本を読んで情報武装しておかないと、大事なお金が簡単に消えていくことになります。またちょっとした工夫でムダな出費をしなくてすむようになるようなティップスも投資の世界にはごろごろと転がっていますので、それらを効率良く発見するために本書を読むというのも有効です。とにかく無知であることは非常に損です。

 本書の最後に触れられているように、日本は税金を取る人がいばっていて、取られる人には冷たい国なのですから、ある程度の智慧がないと「絵に描いたカモ」(本書より)になっていつまでたっても資産が増えませんし、税金を取る方は不透明な使い方やポッポナイナイしても見つからない限り罰せられないという特権を駆使しますからねえ。いつまでもバカ丸出しの労使交渉を止められない大阪市の公務員のような連中に、何も知らないお人よし達がお金をせっせと恵んで(実際は盗られて)いるんです。そりゃ頭のいい人達は国外に逃げますよ。内部から改革しようとしたら組織の中でつまはじきにされるし、本当のことを暴露しようとしたら今後社会で生きていけないぐらいのバッシングを受けますもんねえ。日本の歴史見ていたら、そういう状態がいつまでも続かないってことは分かりそうなもんですけどね。

 愚痴ばっかり書いても仕方がないので、実りのあることを書いておきましょう。要約にも書いていますが、外貨預金なんてくだらないものは即刻やめましょう(僕は銀行員時代に調べたことがあったので外貨預金なんてもっていません)。円安になって為替で儲かっても雑所得で税金はがばっととられます(ただし20万円未満なら申告不要)。損しても他の所得から控除はしてくれませんし、利息にはきっちり税金20%が源泉徴収されますし、為替の銀行手数料も高いし、「預金」のくせにペイオフの対象にすらなっていない。ではどうすればいいかと言うと、同じ雑所得ではありますが前回紹介した外貨証拠金取引なら為替手数料はケタ違いに有利ですしレバレッジもかけられるので投資効率も良い(もちろんリスクも大きい)。ハイリスクは嫌だというのであれば外貨建てMMFが超お勧めです。いくら円安になって儲けても為替差益は非課税だからです。そのかわり円高になって損しても損益通算はできませんがね。でも「円」の価値が暴落するだろうと予想している悲観論者は外貨預金ではなくて外貨建てMMFでもっておくのが常道でしょう。格付けの高い債券等にしか投資しませんから最も安全と言えますね。

 僕は銀行員時代に株式および債券投資はやったことがなかったので、本書でそれらの税制を知りえたことは非常に大きいです。投資税制改正でちょっとは状況が変わったとは言え、まだまだ日本という国が本気で個人投資家を育てようとは思っていないことがすぐにわかりましたね。それと同時に、なぜ日本人は不動産神話を持ち続けるのかもわかりました。投資税制も理由の一つだったんですね。

 本書の最後では著者が、理想の投資税制について提言しています。所得は全て同じ入れ物で考えて個人も法人も一律10%の税率というように課税体系をできるだけ簡素にすることがポイントです。おそらく本当に日本の行く末を案じている人は似たり寄ったりの思想を持っているのでしょう。国民の税金に対する不平等感をいかに取り除くかがポイントなのですが、まあ既得権益でガチガチに縛られた今のステークホルダー達が自主的に変えようと考えるなんてことは期待しない方がいいですね。知らしむべからず依らしむべしで無知な人たちから搾取した富を積み上げることがどういう意味をもっているかにも気がつかない連中の将来なんてたかがしれています。天網恢々疎にして漏らさず。とはいえ何か大きな力によって潰されない限りはこの国は正常な方向を向かないでしょう。アメリカという劇薬なのか地震という爆薬なのかはわかりませんが、何か大きな動きがあればそれを合図として一気に仕組みが変わっていく可能性があります。著者の提言も画期的なのですが、やっぱり今の体制が続いている限りはこういう正論は中央政界には届かないでしょう。

 違法ではない取引で株を取得して放送局を買収しようとしている会社がここまでバッシングされるような世界に我々は住んでいるわけです。まともなことは通じません。だから今考えられる中で有効な手をとっていくしかないですね。世の中リスクが大きく成り過ぎました。  
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2005年02月19日

RSSリーダーはもう手放せませんね

 今日はwebテクノロジーの話。

 こういういろんなブログを毎日見ている方はもうご存知かとは思いますが、閲覧が非常に楽になるソフト(ブラウザの一種)がいろいろ出ています。いわゆるRSSリーダーと呼ばれるものでして、僕は最近これをヘビーに使い込んでおります。大変便利なので重宝しています。Googleなどで「RSSリーダー」で検索すればいろいろ解説ページが出てきますからここでは難しい解説はパスしますが、要するに、テキストスタイルが主体のホームページ閲覧に関して普通のウェブブラウザよりも使い勝手が良いブラウザ(アグリゲータと呼ぶそうです)のことです。これは、膨大な情報量に埋もれてしまう現代において重要情報を極力見逃さないために考案されたテクノロジーです。厳密には違うかもしれませんが少なくとも僕はそう理解しています。

 こういうソフトのニーズが高まった背景には、ブラウザに登録している「お気に入り」(ちなみにこれはMicrosoftの用語。Netscape派は「ブックマーク」という言葉を使います。)を一つ一つ巡回していくのが面倒だとか、巡回したけど更新されてなかったとかの手間を極力省きたいというものがあります。僕は嫌いなのでほとんど使いませんが、InternetExplorerなんかはタブブラウザでさえないので一つ一つ「お気に入り」サイトを開かないといけないのでしょう(スクリプトを使えば快適になるかもしれませんが、あくまでここは標準の状態での話)。Macでは標準ブラウザのSafariで登録してあるブックマークを一遍にタブで開いてくれる機能が標準でついていますが、それにしても更新されていないページも一気に読み込んでしまうので、そのぶん効率が落ちることになります。人間の欲って深いなあと感心してしまいますが、僕が読んでいるページなんてほとんどテキスト主体ですから、わざわざ高度なレンダリングエンジンを積んだブラウザで開かなくてもいいと割り切れますので、より効率的な情報収集のために、RSSリーダーを導入することにしたわけです。

 僕はほとんどMacしか使いませんからここからはMacの話です。Windowsユーザーは別のサイトでいいソフトを探してください。すぐに見つかると思います。さて、Macで使えるRSSリーダーを探してとりあえずいくつか手を出しましたので、それぞれの使用感を書きます。

1.Mozilla Thunderbird
これはオープンソースで作られているので無料で使用できますが、もともとがメールソフトなので、記事を詳しく読もうと思ってハイパーリンクをクリックしたとき、いちいち別のブラウザが立ち上がるのが×。ノート型パソコンを使っているので画面は小さいですから、そんなに頻繁にソフト間を行き来したくないのです。Atomに対応するなど先進テクノロジーに対応しているのはGoodだったのですが、これが限界でしょう。

2.Mozilla Firefox
これも同じくオープンソースで1と同じMozillaプロジェクトの作品。この頃IEのあまりのダメダメぶりからWindowsユーザーもこのブラウザに乗り換える人が増えてきているとかいうニューズをよく見ます。ブラウザとしては文句はないぐらいの仕上がりになっているのですが、やっぱりRSSリーダーとしての用途だけで考えると使いづらい。RSS「も」読めますよ程度のおまけ型なのでしょう。これもパス。

3.NewsMac
しばらくこれを使っていました。でもAtom対応していない(いずれするでしょうから問題なしですが)のと、1と同じで記事の詳細を読もうとすると別のブラウザがいちいち立ち上がるのが×でした。でも無料だったので妥協して使っていたのですが、やっぱり効率が悪いというのには耐えられませんでした。お金払うからもっと快適なソフトを探そうということでこれも1週間ぐらいしかもちませんでした。

4.NetNewsWire
シェアウェアだったので最初はパスしていたのですが(機能限定のフリー版もありましたが限定がきつすぎて使う気なしでした)、試用期間ということでダウンロードしてみました。バグリスクのあるベータ版にチャレンジして使っていますが、特に今は変なトラブルは起こっていません。これが非常に使い勝手がよくて、いろいろカスタマイズもできますし、何よりも動作が快適で、ウェブブラウザ内包(そんな表現ないか)ですから違うブラウザが立ち上がることもない。題名のすぐ下に要約(書き出し)が載って読みやすくするという設定も可能ですから、これでいろんな最新ニューズをすぐにチェックできるようになりました。

 というわけで今はNetNewsWireを使っています。シェアウェアですからいずれ25ドル程度払うことになるでしょうが、いいものにはお金を惜しみなく払う主義なので気前よく払うつもりです。便利なソフトに出会うと気持ちがいいもんですね。なあんて。僕もけっこうネットジャンキーだね。ある日突然小学校に襲い込みに行かないように気をつけないとね・・・

 なーんていう終わり方はよくないので、最後のおまけでRSSを便利に使うサービスを紹介しておきます。MyRSSは、RSSを配信していないニューズページから自動的にRSSを生成してくれるサービスです。NetNewsWireに限らずほとんどのRSSリーダーにはデフォルトでいくつかのRSSが登録されていますが、日本の報道機関のようにRSS対応していない後進的なサイトも存在しますから(新聞が売れなくなるから抵抗しているんですかね)無理やりRSSリーダーで読めるように加工してもらうわけです。僕自身はこのサービスのおかげで日経新聞の閲覧がものすごく便利になりました。それからデイリースポーツもね。阪神ファンとしてはデイリースポーツのチェックは欠かせませんからねえ。

 NetNewsWireで落ち着くか、また別のソフトを試してみるかはわかりませんが、しばらくは使い込んでみようと思います。  
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2005年02月18日

寝屋川の少年事件は加害者の両親をまず公衆にさらせ

 今日は寝屋川の少年事件を見て、加害者に関する報道について思ったことを書こう。ワイドショーをずっとくまなく見てきたわけではないので事件の細かな点は書きません。教育問題としてどうすべきかということについて僕の意見を書きます。

 結論から書くと、加害者の少年に対する現段階でのペナルティとして、両親の顔写真と名前を公開した方がいい。それからきっちりその両親に謝罪会見させることです。犯罪の低年齢化で少年少女の残忍な事件が増えているのに、法律が頑なで何が何でも少年少女達の人権を保護しなければならないという現状が放置されていたのでは、我が国が法治国家としては衰退しているのではないかと思えてならないのです。やはりここは監督責任というか子供の教育最高責任者である両親の存在にスポットを当てるべきです。

 長崎の中一女子生徒の殺傷事件のときに「加害者の両親を市中引きずり回せ」なんて言っていた大臣がおりましたけど、まあ引きずり回しの刑なんてのは現代では無理でしょうが、何らかの社会的ペナルティを親に課すのはある程度認められるべきだと思います。それがもとで会社をクビになろうが近所でつまはじきにされようが、子供の教育を怠った責任は重いのだということを世に知らしめないといけない。法律が子供に判断能力がないと弁護する以上は、大人の責任にしないと被害者や遺族が全く浮かばれないし、今回の寝屋川の事件なんて卑劣で卑怯で自己中な人間の犯行ですから、加害者に同情の余地もありません。

 こういう世の中になってしまったのは、日本は物が豊かになって心が疎かになったからだという指摘をあちこちで見かけます。全くその通りなのですが、では具体的にどうしましょうという提案をほとんど聞きません。テレビゲームに責任転嫁してみたり、学校の教育がどうのこうのというだけで、自分がそういう教育現場に参加して変えていかないといけないと考えれる人が非常に少ないと感じるのは僕だけでしょうか。やっぱり所詮は他人事。自分の息子や娘が被害者にも加害者にもならなければいいやという考えの人がほとんどなのではないでしょうか。僕が小学生のころは地域のコミュニティがうまく機能していて、近所のおじちゃんおばちゃんからいろいろ教えてもらったり叱られたり褒められたりがあったので、そんな殺人なんてことを思いつくような子供はできなかったはずなのですが、核家族化とオートメーション化とアメリカが仕掛けた3S政策(スクリーン、スポーツ、セックス)に見事にはまった年代のジュニア達は、そういうコミュニティすら鬱陶しいものに思えてしまうのでしょう。なんせ自分が一番かわいいという思想ですから。ナンバーワンじゃなくてオンリーワンでいいなんて言われりゃ反省もしないですしね。

 僕は素直に核家族化を是正することから始めるべきだと思います。それは本来は政府主導で実現させるべきですが、そんなことをすれば税収が減ってしまうので政府はまずやらないでしょうし、そんな提案は財務官僚の手でコロッと潰されるのが落ちでしょう。では草の根レベルでやりましょう。お年寄りの智慧をなめてはいけないですよ。その智慧を埋もれさせたままというのは国にとってものすごくマイナスです。口伝でもなんでもいいのでお年寄りからもっともっと学ぶべきです。そのかわり家事もやるし身の回りの世話もやる。お金の心配があれば子供たちの学費とか塾の費用だとかはお年寄りに協力してもらえばいい。デフレの時代に新たに借金するのはバカバカしいですからね。

 どうしてこんなことを書くかと言いますと、僕は毎日職業柄、お年寄りの檀家さんとじっくり話す中で彼らも手持ち資産をどうすればよいか考えあぐねているということが分かったからです(先日、寺総代の資産家が亡くなりましたので相続問題というのも現実化しています)。副島隆彦の『老人税』の状況がまさに目の前で起こっているわけです。こういう資産を有効に次世代に使わないと、ムダなお金ばっかり垂れ流す悪い人たちにごっちょり持っていかれるのでは日本のためにはならないし、いつまでたっても地方の若者過疎化はなくならんのです。もちろん身寄りも資産もない方々もいらっしゃいますが、そういう方々は地域の皆さんで守ってあげればいいのです。ここに政府だとか公務員を絡ませると利権が生まれて、どうしようもない政治屋が顔を出してきたりするので、民間で草の根でやり続けるのが重要なのです。

 若者の教育の話からは逸れてしまいましたが、とにかくおじいちゃんおばあちゃんの話をじっくり聞きなさいという宿題を小学校はまず出すべきです。きっちり親が躾とか社会常識を教えれるという環境であっても、こういう宿題はけっこう面白いと思います。親も勉強になるし、親としても自分たちだけに教育の責任がまわってくるというリスクを低減することも可能なのです。話を聞くのは帰り道に出会うおばあちゃんでもいい。田んぼで農作業しているおじいちゃんでもいい。駅で電車を待っているおじいちゃんでもいい。とにかく話を聞こうというのは面白そうだと思いませんか?

 子供が不登校?ウエルカムじゃないですか。一緒にぶらっと外に出て始めに会うおばあさんと話してみましょうよ。何も学校だけが教育現場じゃないですよ。勉強できなくても愛想が良ければ生きていけます。愛想を振り撒けない人間は信用されるまで時間かかりますよ。とにかく僕はなんとか子供たちにまともな人間になってもらって、おかしな環境に毒されないような強い人間になってもらいたいのです。僕は寺というコミュニティを使ってそういうことを手伝えるような寺の経営をしていきたいと思っています。ふう。教育の話になるとずっと書き続けてしまう畏れがあるので、今日はここまでにしておきます。  
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2005年02月17日

『「実物経済」の復活』

394af523.jpg副島隆彦『「実物経済」の復活』光文社 お勧め度★★★★
(要約はじめ)
 ペーパーマネーの時代は終焉を迎えようとしている。商品先物市場の活況を見ていると石油・穀物・貴金属などの実物経済の再到来を思わせるような商いが続いているからだ。日本は長らくデフレに苦しんでいるが、もはやこれ以上の紙幣を刷り散らかせばいやでもインフレになるだろう。そして不況期に突入したアメリカも日本以上の借金を抱えており基軸通貨ドルの信頼が失われればインフレになるのは避けられない。だからこそ今まさに我々は実物資産こそを見直すべきである。
 実物資産のうち石油と金について知るには、ロスチャイルドとロックフェラーの覇権争いについて知っておかねばならない(この話をすると陰謀論だと言う人が必ずいるので本書では証拠を細かく挙げて説明している)。20世紀はアメリカとソ連の争いの世紀だったのではなく、ロスチャイルドからロックフェラーに覇権が移った、すなわちロックフェラーによる実物資産の収奪が完成したがゆえに基軸通貨がドルになったと見るべきである。
 金は長らくロスチャイルドが全てを支配していたが、アメリカの3度にわたる仕掛けによりヨーロッパの金が大量流出しアメリカに流れ込んできている(ただしヨーロッパ各国は未だ大量の金をもっているが)。過去、金が暴落した裏にははっきりとロックフェラー系の仕掛けたワナが見て取れる。しかしその後のペーパーマネーの発達から金との兌換停止を余儀なくされた(ニクソンショック)ドルが今なお基軸通貨として君臨している理由は何であろうか。実はドルと石油がリンクされるようになったのだと著者は分析している(修正IMF体制と名付けている)。
 石油については現在、メジャーのセブンシスターズのうち6社はロックフェラー系で残り1社(ロイヤルダッチシェル)のみロスチャイルド系である。これもロスチャイルド系の石油会社を次々とロックフェラー系が買収を繰り返した成果である。こうして覇権を握ることで他国に圧力をかけることが可能になり、石油とドルをリンクさせることが可能になったと見ることができる。
 しかしその石油支配も限界が見えてきている。日本とサウジアラビアに買わせている自国の国債もいよいよ両国ともに余裕がなくなってきたこと、新通貨ユーロが台頭してきたこと、これまで石油とドルがリンクしていたがゆえに石油決済がドルに限られてきたものがここへきてユーロ決済へ緩やかに移行されてきていることなどが理由である。膨らみ過ぎたペーパーマネー経済がはじけようとしている今こそ、実物資産を見直すべき時期だと認識すべきである。
(要約おわり)

 要約と言いながら長くなってしまいました。最後に著者はコモディティバスケット体制の成立を提案していますが、これについてはすぐにじゃあやりましょうなんてことにはならないので、紆余曲折が今後あるのでしょう。覇権を握り続けないと財政崩壊が確実になるアメリカが簡単にこれに賛同するとは思えませんし。それから、著者は実物資産といっても、個人が石油を買って貯蓄するなんてことは非現実的ですから、やっぱり金とか銀を持っていた方がいいと提案しています。

 金については先日、このブログでも書いたとおり我が寺も購入しました。しばらく使わないお金だし、円預金が分捕られるのも面白くないので購入したのですが、ものすごく値上がりしたら売って寺の建て替えとかにすぐ使っちゃうかもしれません。値下がりしていたら塩漬けになるでしょうけど。他の貴金属は値動きが激しいので手は出していません。

 さて、金の支配の歴史については広瀬隆『赤い楯』集英社などで大学生時代に勉強していましたので、ロスチャイルドの影響が強かったのだなあというのはおぼろげに頭にありましたが、実はロックフェラーが仕掛けた下げ相場で大量の金がヨーロッパからアメリカに流出していたということは知りませんでした。広瀬隆の本はロスチャイルドにこだわりすぎているきらいがあるのですが、なるほどロックフェラーという対立軸を見ればけっこう簡単な方程式だったということが判明しました。歴史文明は対立があるから発展するのですし、独占なんて長く続いた試しがありませんから、こういう視点があることを見落としていたのは僕もまだまだ未熟だったと反省しています。

 ともあれ、金や石油といった兌換価値のある資産がないと通貨として、ましてや基軸通貨として認めるわけにはいかないでしょうから、大きな勢力がその分捕り合戦を繰り広げていたというのは注目に値します。数々の謀略を経て覇権がアメリカに移ったという史実を忘れてはいけません。そしてその覇権も長くは続かないのでしょう。アメリカのあちこちで社会や経済のひずみが現出してきています。日本にいるとマスゴミのブロックでアメリカの良いニューズしか聞かされないわけですが、英語が読めるようになれば外国の新聞サイトとかを眺めて今アメリカで起こっている本当のことを知るようになると、ああいよいよアメリカの覇権も終わりに近いなあと考えざるをえません。ただし、それがいつになるのかを読むのは非常に難しいし、そんな大事な情報は簡単には漏れないでしょうから(漏れたときはまずワナだと疑います)今現在、日本の片田舎の一庶民が資産防衛として考えられる手段としては、今自分たちがもっているペーパーマネーの幾分かを金とか土地とかに換えておきましょうということだろうと思います。

 しかしです。本書は実用本ではありませんので、実際に金に投資するには無視できないデメリットがあるのですが、それは記述されていません。それは税制です。金で儲けたら雑所得になりますから他の投資で失敗しても損益通算ができません。金で失敗しても他の投資で穴埋めすることもできません。日本で投資家が育たない理由はここにあるんでしょうねえ。わかっていても官僚のお偉いさんが意図的に放置しているから、すぐにこういう本だけを読んだ人が金に飛びついて結局損をしてしまうというパターンが多いのでしょう。ちなみに僕はそのデメリットを差し置いても今は金にしておこうと思ったので買いました。結局、リスクをとりにいく方が損をする仕組みになっている以上、預貯金に落ち着くのでしょうね。でもその預貯金もカードのスキミングとかで実はリスクがかなり大きくなってきています。銀行業界がスキミングの対策になかなか乗り出さないのは「ほら預貯金って実は危ないんだよ。投資でリスクとりにいきなよ。その方が我々も手数料いっぱいもらえるしさ」という意図があったりして(これは考えすぎですけど)。

 最後は本書とは関係のない話になってしまいました。あえて本書を読んでの対策編ということを書くとすれば、ペーパーマネーの終焉はいつかくるのでしょうがいつというのが分からないので、とりあえず今の段階では何かあればすぐに動けるように準備をしておけということになりますかね。資金は流動性が命ということです。定期預金だとか保険だとかはすぐに動けませんから。  
Posted by p-5796189 at 22:13Comments(0)TrackBack(0)