2005年04月10日

牛肉問題の解決にはもっと深い考察が必要ではないでしょうか

「米国産牛肉」で未来検索したらいろんなページにヒットしました。その中で見つけたサイトに対して思うところを書きましたのでトラックバックしておきます(コメントのつもりで書いたら字数オーバーでした・・・)。
トラックバック先:les DiVERSiTE-nnes MBA雑学memo
 
 ちょっと議論させてください。
 私の立場は輸入再開反対です。アメリカをいらだたせても日本にはメリットがないという点は私も認識していますが,エントリのような,家計やしがないサラリーマンにとってメリットが大きいので国産牛肉よりも安い肉を早く輸入再開すべきだという意見には賛同できません。
 純粋に,安くて栄養価の高い食品を探すのであれば大豆系タンパクなどでいいわけで,肉にこだわる必要はないと思います。畑の牛肉なんて呼ばれているぐらいですから。育ち盛りのお子さんに氏素性のはっきりしない(トレーサビリティーが未整備のという意味です)牛肉を食べさせるのも問題ないと言い切れますか?アメリカの牛は今でも肉骨粉を食べているという情報もありますよ。
 
 【アメリカの牛は今も肉骨粉を食べている】[週刊現代10月2日号]
 http://kodansha.cplaza.ne.jp/wgendai/article/040923/top_06_01.html
 (全文)http://www.asyura2.com/0403/gm10/msg/374.html
 
 週刊誌の記事なんて馬鹿馬鹿しいと思わないでください。大手新聞ではアメリカ批判はできませんから,多少の誇張はあるにしても週刊誌はあなどれません。『ファストフードが世界を食いつくす』の著者エリック・シュローサーの『ファストフードと狂牛病』をご覧になれば,アメリカの畜産業界は法律の目をくぐり抜けて肉骨粉を使い続けていることが書かれていますので,こちらも参考にしてください。

 それからアメリカによるWTO提訴を危惧されていますが,言うことを聞かない日本はこうやって脅せばいいという前例をどんどん作ってしまうことには僕は精いっぱい抵抗します。MBAを取得された優秀な方であれば,こういう理屈にもならない筋違いなやり方をまずは批判していただきたいと思います。私のような無資格者が言っても相手にされませんから。台湾は輸入再開しましたが他国は日本と同様輸入禁止措置を続けていますし,そもそもアメリカこそ日本の牛肉輸入を禁止したままじゃないですか。それで一方的な対日経済制裁措置をとってもいいという判断基準と論理性は,学のない私には説明がつきません。EUとくにフランスと連携すればWTO提訴の動きなんて封じれると私は踏んでいます。
 
 お時間があれば福岡伸一『もう牛を食べても安心か』文春新書をご覧になってください。私は今得られるBSE関連のニューズを勘案すれば,今のような日本行政の進め方がベストだと思っています。結果論ですが,今日このようなニューズが入ってきました。
 
【「米農務省はBSE秘匿の疑い」元食肉検査官が告発】
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20050409AT2M0900609042005.html

 ゆっくり審議して時間稼ぎをした結果,こんな重要なニューズが入ってきたとも言えます。もちろん結果論ですし,このニューズを見たからこういうコメントを出しているわけではないということもご理解いただきたいと思います。かわいそうなのは台湾です。中国のおかしな軍事行動のせいでアメリカを頼るしかない台湾がとりえた行動が牛肉輸入解禁だと私は読んでいますが,台湾世論がどう動きますか。12日のカナダでの証言には注目しています。
 
 私は日本はアメリカのご機嫌とりを無条件でやるべきではないと思っています。面従腹背,換骨奪胎,ポイズンピル,クラウンジュエル・・・いろんな対策をとったあとでヨイショしておけばいい。アメリカも国益を守るために無茶を言ってきます。それが外交であり通商ですから,それは別に驚くことではありません。でも冷静に天秤にかければ私はこの牛肉問題はまだ引っ張ったほうが日本にとってフェイバーだと判断しました。長文失礼いたしました。

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