2005年03月11日

小論文の練習にMacをどうぞ

 今日はMacをエサにした小論文の書き方についての話。ライブドア勝利の件は当たり前すぎて予想できてたので今日はパス。

 なんか最近Macの話ばっかりだなあと思わないでください。実は今,浦和にいます。昨日の午後に突然出発が決まって,神戸の端っこから新幹線使ってトコトコやってきて,とにかく今浦和です。それがどうしてMacの話に繋がるのよ。いやあ繋がるんです。まあ聞いてください。

 話には続きがありまして,今日から2日間浦和に宿泊して,そのあと2日間草津に温泉療養に出かけます。すると丸々4日間も家を空けることになります。以前なら,ふーん,へーえ,それが?ってところだったのですが,最近の自分の言動の源がインターネットにあることに気がつきますと,4日間もネットなしで過ごせないと思ってしまったのです。いやあ我ながらネット中毒ですよ。やばいっすよ。

 幸い僕はiBookG4というノート型パソコンを持っていますので,これを旅のお供に持っていこうと決めました。普段は座って木魚たたく仕事ですから,パソコンなんて持ち歩く必要はないのでほとんどチェックしたことなんてなかったのですが,モバイル用に使えるようにセットアップしなければいけません。そのセットアップの概略(って言ってもドライバを入れるだけですが)をここに記しておこうかなと思ったわけです。だいたいのモバイル製品がMac非対応ですから,こういう方法があるんだぜということをお伝えするためでもあります。ひいては一人でも多くAppleに興味を持ってもらおうという魂胆です。

 能書きはここまでにしましょう。僕のモバイル環境はPHSを使います。そう,以前ここでも書いたことのある通称「京ぽん」です。京セラ製のAIR EDGE PHONEで去年バカ売れしたモデルですね。月額4000円前後でネット繋ぎ放題っていうのが最大の魅力です。もちろん基本料金も込みですよ(Docomoにせよauにせよ基本料金プラス定額サービスではこの値段は実現不可能です。それほどすばらしいものです)。でも残念なことに,多くのモバイル機器と同様にMac非対応なんです。・・・しかしすごい人がいるもんですね,Mac用のモデムスクリプトを作ってくださる人がいらっしゃるのです。

 早速ダウンロードしてインストール。ものの数分で設定終了!あっという間にモバイル環境が実現できました。すげー簡単。これで何日間家を空けてもネット環境はすぐに再現できます(ブロードバンドにはほど遠い速度ですがね)。気を良くして浦和に出かけました。そこで1年ぶりに旧友と再会。旧友と言っても現役高校1年生ですが,早速Macのすごさを見せつけてやりました。Exposeとかこれ見よがしに見せつけて,うんうん,これに慣れたらWindowsなんて使えないよねなんていう話をしながら確実にApple信者の種を植え付けていきましたよ。さあ数年後にはどんな実がなるかな?

 まあそんなことはどうでもいいことですが,この高校生の彼にMacを見せたのは別に見せびらかすためではなく重要な意図がありました。去年彼に勉強を教えていたことがありましたので今日もそういう話題になり,大学受験の小論文対策をどうしたらいいかという質問を受けたのです。小論文というとなんせ自分で文章を書かないといけない→書くには相応の材料がいる→その材料も駄文ではいけない→新聞の社説を毎日読もう→全部購読する金は高校生にはない→ネットを使えばタダ→やりかたを教えてあげよう,っていう理屈で天晴れMacの登場と相成ったわけです。なかなかいい論法だと思いましたが,強引ですかね?

 ところで,小論文が勉強しにくいのは採点して講評してくれる人がいないと自分の実力を計りかねるという点にあります。ですから文章を書き散らかして勉強した気になるのはあまり効率的ではありません。専属でそういう教師を雇うという方法もありますが非現実的ですので,できるだけ多くの人に読んでもらって講評をもらうというのがいいんじゃないかなと提案しました。僕が高校生だったころは多くの人に見てもらうって言っても手書きの文章を何枚もコピーして手渡しする以外に方法はありませんでしたが,今はインターネットという便利なものがありますので,やりようによってはかなりの効果が見込めるのではないかと思ったわけです。社説も全新聞無料で読めますし,家はブロードバンド環境だということでしたから追加費用はかかりません。毎日十分ほどの使用ですから眼を悪くすることもないでしょう。文章は毎日書かなくても週1ぐらいのペースでよいので(毎日なんて続きません)そんなに負担になることもないかなと。

 論理構成がはっきりしている新聞の社説を毎日読んで表現方法をいろいろ頭にたたき込んでおくのはとても有意義なことです。論文にせよ演説にせよ人を説得する技術を磨くには論理構造の理解は欠かせませんし,日常生活で使わない表現を体得するには様々な紙媒体や音声で補完するしかありません。その習得は早ければ早いほうがいいですね。文章の中身の理解(たとえばBSEって何だとかライス国務長官ってアメリカで何番目に権力をもっているのかとか)は高校生ですから全部わからなくてもよろしい。論理の流れをつかむことを優先します。この新聞が一番読者に伝えたいと思っているのはどの部分かということがわかればいい。

 それから,社説は1社だけではなくて複数の社説を読むことです。1つの新聞社に限ってしまうとマインドコントロールを受けます。疑問を挟まずに新聞のその論説が正しいものとして認識してしまうのは非常に危険です。だから最低4紙の社説を読みましょう。報道される事実は同じなのに,導かれる結論が異なる。ここに論理展開の面白さがあるのですが,マインドコントロール受けているとこの面白さはわかりません。自分で真実を判断するという能力を磨くには,様々な意見に日ごろから触れておくという訓練は不可避であり,それがバランス感覚につながっていくのです(と偉そうに書いていますが僕だってまだまだ修業中です)。この新聞の論説はこういう結論を出しているが,僕はそうは思わない,なぜなら云々・・・という議論の流れまで自分のものにできてしまえば小論文なんて全く怖れる必要はないですね。

 とにもかくにも始めることです。僕も毎朝,各新聞の社説を読むようにしています。そのためには前段階として前夜から様々なニューズに触れておく必要がありますし,毎晩定期的に勉強するために訪れるサイト(このホームページの左欄にリンクがいくつか貼ってあります)も活用しています。便利な時代になったもので,インターネットの設定一つでそれが簡単にできるようになります。当然Windowsでもできるはずですが,僕はMacの環境で一つのスタイルを確立しました。高校生の彼には細かく教えてあげたかったのですが,ちょっと時間がなくなってしまいました。またメールででも教えてあげようかな。

 ちなみに僕が使っている環境を列記しておくと,まずニューズアグリゲータとしてRSSリーダのNetNewsWireを使います。日経の速報を中心にMac関連や優秀なブロガー(Weblogサイトを作っている人)達のサイトも多数登録していまして,ソフトは常時立ち上げていますから頻繁に最新ニューズが配信されます。日経の速報は分野ごとにはRSSに対応していないのですが,MyRSSのサービスを利用して無理やりRSSを取得して登録しています。これだけでも相当便利ですね。

 次にWebBrowserはMac標準のSafariを使います。タブブラウザということであれば最近Windowsで流行のMozilla FireFoxでもいいし,Cocoaベースで書かれたCaminoとかシイラでもいいですが,Safariで不自由していないのでしばらくこれでいきます。Safariの秀逸なのはブックマーク(IEでいう「お気に入り」)にフォルダを登録しておけばそのフォルダ内のブックマーク全てをタブで一遍に開けるところです。僕は読売,産経,毎日,朝日,日経,中日の6紙の社説ページを登録しています。ボタン一つですぐに本日の社説が読めます。めっちゃ快適。ちなみにブックマーク登録はこのページが便利ですよ。

 情報を得る手段として僕が使っているものはまだまだあります。メールマガジンとか有料の情報サイトとか・・・。2ちゃんねるはあまり見ていないなあ。でもこんな生活続けていたら,そりゃあネット中毒になっちゃいますね。いけないなあと思いながらも,この便利さに慣れてしまうともう戻れません。テキスト主体のネットブラウジングですから通信速度は遅くても全然構わないですしね。まあ時代の変化に合わせた勉強方法の確立というのは非常に大事な考え方ですので,しばらくは試行錯誤しながらこのスタイルを続けていこうと思っています。

 いやあ長文になってしまいました。明日は最近ハマっている為替について書きます。でも浦和に来るまでに2冊も本読んじゃったので忘れないうちに書評も書かないとねえ・・・。

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