2005年02月23日

燃料電池と原発の話

昨日の晩から今日にかけて燃料電池についてのニューズが次々と発表されたので紹介します。

(Feb/22/2005 NIKKEI NETより引用開始)
【NTT、携帯電話向け燃料電池を開発】
 NTTは22日、携帯電話用の小型燃料電池を開発したと発表した。水素を直接燃料に使う高出力タイプなのが特色。携帯機器向け燃料電池として主流のメタノールを燃料にする方式に比べ、同等性能なら約1センチ薄くできるという。2、3年後に実用化のメドをつける計画。
 今回試作したのは幅4.2センチ、長さ8センチ、厚さ1.3センチ、重量104グラム。一般的な携帯電話機の内蔵リチウム・イオン電池よりサイズは大きいが、通話時間は2時間程度から約9時間に伸ばせるという。
 燃料電池は水素と大気中の酸素を反応させて発電する装置。携帯機器向けは従来、メタノール燃料から水素を取り出して使う方式が多かったが、出力が低いのが弱点だった。NTTでは水素を詰めておいて使うタイプの方が有利とみており、携帯情報端末(PDA)、デジタルカメラ向けなども含め実用化を目指す。
(引用終了)
 
 いやあ。日本のもの凄い技術にはいつも驚かされますね。技術は世界で比類のないレベルなのに、どうしてこんなに不況が続いているんだろうねえ。政治と金融が未熟だからですね。今のままのレベルだったら、この燃料電池の技術も多額の報酬を出してくれる海外の企業に流れていってしまうんだろうなあ。
 
 
(Feb/23/2005 NIKKEI NETより引用開始)
【シャープ、燃料電池と太陽電池を組み合わせた実験開始】
 シャープは22日、太陽電池と燃料電池を組み合わせた電源システムを開発、3月末より実証実験を始めると発表した。大規模地震など災害時の非常用電源として安定した電力供給ができるように実証実験し、新たなエネルギー供給サービスとして早期の事業化を目指す。
 実証実験は三重県立四日市工業高校で実施する。校内に太陽電池と燃料電池、蓄電池を組み合わせた電源システムを設置。実験に用いる発電量は太陽電池と燃料電池を合わせて10キロワット。太陽電池システムはシャープ製、燃料電池や蓄電池は他社製を使用する。
(引用終了)
 
 燃料電池がいよいよ夢を描けるような段階まできたということでしょうか。まだまだ超えなければいけない技術の壁はあるのでしょうが、是非日本の底力を見せていただきたいものです。ちなみにシャープがこうやって大規模な投資を三重県でできるというのは、前知事の北川正恭氏の誘致政策が実っているということです。これで地元の雇用も確保されますし、やはり優秀な知事って辞めてからでも影響力を残していくものなんですね。政治家とはかくありたいものです。
 
 なぜ僕は燃料電池にこだわっているのかというと、徹底的に原発が許せないからです。あんな利権にまみれてどうしようもなくなったロートル技術に、世界でただ日本だけが太鼓を叩いて建設誘致をしています。水戸の事件やもんじゅの事件、美浜の事件などのみそぎはまだ終わっていないはずです。金のために誘致する企業も誘致される自治体も科学を過信しすぎです。自然界に普通に存在しないもの(プルトニウム)を人間などというちっぽけな存在が作り出して、それをコントロールできると思っているのがそもそもの間違いだと気付くべきです。その過信する科学の「か」の字も知らないくせにね。
 
 根拠なくこんなことを書いていると思われるのもシャクなので、根拠の一つを載せます。僕が原発利権に興味を持ったのは広瀬隆の著作を読んだ大学生時代でしたが、今はインターネットで原発で働く現場の人の声まで聞こえるようになりました。これは是非紹介しておかないといけません。
 「原発がどんなものか知ってほしい」
 
 このサイトを最後まで読んでください。こういう犠牲のもとで我々は生きているんだということを知らないまま毎日を過ごすというのは僕はやりきれません。一人でも多くの人にこの文章は読まれるべきだと思っています。ちなみに中学生の家庭教師では音読させています。簡単にスイッチを入れるエアコンが動く仕組みを知らせるところから始めないといけないと思ったからです。一応お断りをしておくと、これは事実を伝えるだけですからね。洗脳じゃないですよ。そこのところお間違いなく。

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この記事へのコメント
これは事実を伝えるだけですからね。洗脳じゃないですよ。
Posted by ひらいのりお at 2005年06月14日 15:14